中井卓大がJデビュー「感謝の気持ちでいっぱい」 指揮官絶賛「音楽を演奏しているよう」

いわき戦に出場した今治・中井卓大【写真:Getty Images】
いわき戦に出場した今治・中井卓大【写真:Getty Images】

今治の中井卓大「Jリーグでデビューできたことは本当に嬉しく思います」

 かつてスペイン1部レアル・マドリードの下部組織で脚光を集めた22歳の天才が、Jリーグのピッチに初めて立った。FC今治は8月9日、アウェイのハワイアンズスタジアムいわきで行われたJ2開幕戦でいわきFCと対戦し、1-2で敗戦。この試合が日本復帰後のJリーグデビュー戦となった22歳のMF中井卓大ピピは、試合後のミックスゾーンで取材対応した。

 2ボランチの一角で先発した中井は繊細なタッチでゲームメイクを担った。前半35分には鋭いドリブルで右サイドを駆け上がり、ゴール前にクロスを供給する見せ場もあったが、得点に関与できなかった。

 幼いころから天才サッカー少年として注目を集めてきた。9歳の時にスペイン1部レアル・マドリードの下部組織に加入し、レアル・マドリードBでもプレーした。7月22日に今治に加入し、キャリア初のJリーグデビュー戦を終えた中井は「結果的に負けてしまったので、本当に悔しい気持ちではありますけど、Jリーグでデビューできたことは本当に嬉しく思います」と振り返った。

 開幕戦には今治のサポーターがいわきへ駆けつけた。スペインとは違って応援歌を背に戦う貴重な経験ができたという。「スペインでやってきて、応援歌は味わったことなかったので、本当に力になります。感謝の気持ちでいっぱいです」とファンに感謝した。

 いわきは素早い寄せと身体能力を活かしたフィジカルの強さを生かした戦い方を見せた。パスを繋げてボールを保持する今治は、相手の圧力に押されていい形で攻撃を展開できなかった。プロレベルでは初めて日本のチームと戦った中井は「日本のレベルは本当に高いです。自分が上から言うのも違いますけど、レベルも強度も高いです。スペインのサッカーとはちょっと違う部分もありますけど、自分のサッカーを日本でも通用するようにプレーしないといけないと思っています」と胸中を明かした。

 Jリーグデビュー戦は苦戦を強いられたが、後半に入ると中盤の底へポジションを移して中井の長所であるパスで違いを作り出すシーンもあった。今季就任したスペイン人指揮官のアベル・モウレロ監督は「音楽を演奏しているかのようなバランスの取れた仲間と繋がったプレーをすごい見せてくれています」と中井を絶賛した。

 チームに合流してまだ間もないが、日本の環境に慣れ、チームにフィットすればさらに輝きを増していきそうだ。中井は「チームのためにできるだけ試合に出て怪我せず活躍するというのはもちろんです。本当に一番大事なのは今治というクラブのJ1昇格だと思うので、J1昇格に向けてしっかり自分の全力を出して、目標を達成できるように頑張っていきたいです」と意気込んだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・海老田悦秀 / Yoshihide Ebita)



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