開幕白星発進も「改善しないといけない」 3人同時交代のワケ…必要な「やられるのはここかな」

柏レイソルのリカルド・ロドリゲス監督【写真:徳原隆元】
柏レイソルのリカルド・ロドリゲス監督【写真:徳原隆元】

FW垣田裕暉が足をつっている間にPKを与えた

 柏レイソルは8月8日、明治安田J1リーグ開幕戦で水戸ホーリーホックと対戦し、2−1で勝利を収めた。白星スタートとなった柏だが、監督や選手たちが課題として挙げたのは、失点につながるPKを与える直前の「試合運び」だ。

 前半で2点のリードを得た柏だったが、後半に入ると反撃に転じた水戸に攻め込まれる展開が続く。後半23分にはPKからFW内野航太郎に1点を返されたが、その直前には前線でボールをキープしようとしたFW垣田裕暉が足をつっていた。垣田はすぐにベンチへ交代を要求。すぐさまMF瀬川祐輔が準備をしたが、柏は水戸からなかなかボールを奪えず、奪った際もプレーを切ることができないまま押し込まれ、結果として選手交代できないままPKを与えた。

 試合後の会見でリカルド・ロドリゲス監督は、開幕戦の勝利を喜びながらも「PKを与えて失点したシーンでは、垣田が足をつってしまい、ほぼ10人で守備をしている状況でした。交代の仕方は、我々が改善しないといけない部分だと思います」と言及。さらに、試合終盤の後半35分にMF小泉佳穂、MF久保藤次郎、MF熊坂光希の3人を同時に下げた選手交代について、「同じ事が起きてはいけないと思い、3枚を同時に代えた」と、足をつる選手が出たことで一時的に数的不利へ陥るリスクを警戒していたと説明した。

 指揮官がリスク管理としての選手交代を即座に実践した一方、ピッチ上の選手たちにとってもこの場面は強い反省点として残る。先制点を挙げていた垣田は「あのPKになってしまった場面では、自分が足をつってしまっていて、チームが押し込まれたのが原因だと思っています。そこは自分の責任だと思っている」と振り返り、「それを踏まえてもっともっと良い準備をしないといけないと思いましたし、もっと責任を持ってピッチに立たないといけないと思った」と吐露。「自分は100%でやることが必要なので、100%やれる身体作りだったり、100%でやってもなかなか落ちない体力作りだったり、そういう部分をもっともっと磨き上げていきたい」と口にし、消耗を抑えるために前線でのハードワークを控えるのではなく、より長く戦えるフィジカル作りを自らの課題に設定した。

 また、見事なミドルシュートで追加点を挙げた小泉も「垣田が足をつっていて、それもあって押し込まれていたんですけど…。そのシーンでどこかで一回(プレーを)切って、選手交代をしなきゃいけなかったというのが、結構大きな反省です。僕がロストしているんですが、外に切るか、キープするか悩んだ結果、中途半端になってボールを取られて運ばれたので、あそこは個人としてかなり反省点。もうちょっとシビアにいかなきゃいけなかった」と唇を噛んだ。

 MF遠藤渓太も「PKになったシーンも、ボールを奪った後に取り返されて、1分近く相手にテンポ良く回されたじゃないですか? ああいう時にファウルでいいから止めるとか、外に出すとか。『やられるのは、ここかな』と、何か嫌な感じはしていたので、そういう勝負どころを見極めてファウルで止めるとか、そういう感覚も大事だと思う。自分が一番ウイングバックで外から逆サイドで起きていたことが見えていたので、そう思いました」と問題点を指摘した。

 もっとも、開幕戦で課題が見つかること自体は決して悪くない。「百年構想リーグでは、悪くないのに勝ち点を拾えないという試合が続いていた。内容が良くなくても勝ち点を拾わないといけないし、良い時は勝ち点をしっかり取り切らないといけないというのがチームとしての反省点でした。そこが今日の試合では生きたと思うし、これからも生きてくると思う」と小泉。課題を洗い出しつつも、しっかりと勝ち点を積み上げられたシーズンのスタートに手応えを示した。

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