週末の始まりを変えた革新的な夜 J史上初の金曜開幕に2万人が熱狂…劇的同点弾で幕開けた新たな歴史

2018年:サガン鳥栖 1-1 ヴィッセル神戸
8月7日、秋春制への移行によって新たなシーズンが開幕するJリーグ。その歴史を振り返ると、各年の「開幕戦」には数々のドラマや衝撃、あるいはハプニングが刻まれてきた。新シーズンの足音が近づくなか、ファンの記憶に強烈に焼き付いているシーンを振り返る企画「Jリーグ歴代開幕戦の衝撃」。第6回は、2018年、日本のサッカー観戦に新たな文化をもたらした初の「金J」、サガン鳥栖対ヴィッセル神戸の一戦だ。
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2018年2月23日、ベストアメニティスタジアム(現・駅前不動産スタジアム)。この日のJ1開幕戦は、日本のサッカー史において非常にエポックメイキングな意味を持っていた。
Jリーグ史上初となる「金曜日の開幕戦」。現在ではすっかり定着した「フライデーナイトJリーグ(通称・金J)」が産声を上げた歴史的な夜である。
週末の土日開催が当たり前だったJリーグにおいて、金曜日の夜に試合を行うという新たな試み。仕事帰りや学校帰りのファンをスタジアムに呼び込み、そのまま週末の熱狂へと繋げていく――。欧州では一般的なスタイルだったが、日本では「果たして平日の夜にどれだけの人が集まるのか?」という期待と不安が入り交じるなかでのキックオフとなった。
しかし、そんな不安は杞憂に終わる。スタジアムには平日夜にもかかわらず約2万人の大観衆が詰めかけ、スタンドは満員に。さらに「金J」ならではの演出として、試合前には倖田來未さんによる国歌独唱、元東方神起のジェジュンさんによるハーフタイムライブなど、まるで音楽フェスのような非日常空間が広がっていた。
試合そのものも、華やかな空気に呼応するような熱戦となった。前半の立ち上がり、サガン鳥栖がPKを獲得してスタジアムは一気に沸き立つ。これを田川亨介が冷静に沈めて鳥栖が先制に成功。一方のヴィッセル神戸も意地を見せ、後半終了間際にハーフナー・マイクが劇的な同点ゴールを叩き込み、1-1のドローで勝ち点1を分け合う結果となった。
勝敗こそつかなかったものの、スタジアムを包み込んだ熱狂と華やかな雰囲気は、金曜開催の大成功を日本中に強く印象付けることになった。それは単なる1シーズンの始まりではなく、Jリーグが新たなファン層を開拓し、「週末の始まり方」を劇的に変えた革命的な夜として、今も語り継がれている。
(FOOTBALL ZONE編集部)






















