J1最多記録保持者は「絶対そういうのを気にしない人」 迫る「12」…40歳守護神の挑戦

浦和の西川周作【写真:徳原隆元】
浦和の西川周作【写真:徳原隆元】

浦和の西川周作「目の前の1試合が最後の試合だと思ってやることを胸に刻んで」

 Jリーグは8月3日に東京都内でJリーグ開幕イベントを実施した。浦和レッズのGK西川周作は、あと12試合に迫ったJ1最多出場記録について「まずチームの勝利に貢献したい」ということを前提に置きながら、「開幕が楽しみ」と話している。

 西川は2025年末の時点でJ1通算660試合出場で歴代2位につけている。最多出場記録まで12試合という状況で、今年の前半はJ1百年構想リーグが実施され、これは記録上でJ1での出場数に加算されなかった。その意味では新たなチャレンジという面もあるが「それが1試合に加算されるかどうかに関係なく、自分としては、目の前の1試合が最後の試合だと思ってやることを胸に刻んでいます。今回、新しいシーズンでまたチャンスが来るというところは、新鮮な気持ちです」と、今季の戦いを見据えた。

 曺貴裁新監督が就任したチームでは、攻守にスピード感を出す方向性が強調されている。1日にRB大宮アルディージャと対戦したゲームでは、その反面になる部分でプレスを外されて速攻を受ける場面など、守備陣として難しい形もあった。今年4月まで指揮を執ったマチェイ・スコルジャ監督は守備ブロックの形成に長けていたタイプでもあり、今季は違った形でGKの貢献が求められる場面が増えると予想される。

 それでも西川は「すごくやりがいを感じられるんじゃないかなと思っています」と笑顔を見せ、「不利な状況で守らなければいけない場面は、当然出てくると思います。キャンプなどでいろいろ戦ってみても、後ろ向きでの守備のときにピンチが訪れている印象があります。人数がそろっていない状況も多々ありました。そこは、懐かしい感覚もあります。逆に、自分としてはウェルカムな部分もありますので、そこでチームを助けていきたい」と、持ち前のチャレンジ精神を見せた。

 8月7日の開幕戦で対戦するのはガンバ大阪で、今季から明神智和監督が指揮を取り、遠藤保仁コーチがチームを支える。その遠藤コーチこそ、672試合のJ1最多出場記録の保持者だ。西川は「ヤットさん(遠藤コーチ)とは日本代表でも一緒にやらせてもらいましたし、対戦相手としてもバチバチにやらせてもらいました。挨拶にはしっかり行きたいと思っています」と話す。一方で、記録に関しては「絶対そういうのを気にしていない人なので、僕もそういう感じで行こうかなと思っています」と微笑んだ。

 アウェーの吹田スタジアムでのゲームを「アウェーを感じることのできる数少ない良いスタジアムだと思っています。もちろん、レッズのファン・サポーターも2階席から声を出してくれます。僕たちはいつも、声が本当に通らない状況でプレーしています。それくらい、お互いの熱を感じながら試合ができることは非常に幸せなこと」と話す西川は、記録のかかったシーズンでの好スタートを、自身のセービングにより手繰り寄せるつもりだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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