U-15選抜をドルトムント、ボルシアMGへ派遣 JFA×ブンデス連携…若手育成企画が発足

ブンデスリーガとJFAが記者会見を実施【写真:石川遼】
ブンデスリーガとJFAが記者会見を実施【写真:石川遼】

JFA×ブンデスリーガのプロジェクト開始が発表された

 ドイツ1部ブンデスリーガと日本サッカー協会(JFA)は7月30日に記者会見を実施し、日本の若手サッカー選手の育成を目的としたプロジェクト「Bundesliga Dream Japan」の開始を発表した。

 このプロジェクトはブンデスリーガが世界で展開しているもので、アジアではすでに韓国や中国、タイ、ベトナム、インドネシア、インドで展開されており、日本向けには初開催。JFAとしてこういった形で他国のリーグに選手を派遣するというのも初の試みとなる。

 参加する選手はJFAが選抜するU-15男子チームで、今年11月から12月にかけてドイツへ渡り、対象クラブで1週間のトレーニングキャンプを実施。現地での練習試合やトレーニングを体感する貴重な機会となる。今回参加するのはドルトムントとボルシアMGの2クラブだ。

 ドルトムントで2度のリーグタイトルを獲得したMF香川真司に代表されるように、これまで多くの日本人選手がドイツに渡り、飛躍を遂げてきた。現在もドルトムントにはMF山本天翔、そしてボルシアMGにはMF宇野禅斗、FW町野修斗、DF橋岡大樹が所属しており、歴史的にも現在進行系でも深いつながりを持つ両国がタッグを組むことになる。

 ドルトムントのコマーシャルパートナーシップディレクターを務めるベネディクト・ショルツ氏は「会見中に何度も名前が出ていますが、やはりドルトムントといえば香川真司選手」と香川の存在を引き合いに出したうえで、「パートナーシップは信頼と信念があってこそ成り立つと思っています。我々は全てものを共有していくという大きな姿勢で、金庫の扉を開けてU-15の日本のみなさんをドルトムントにお迎えしたい」とプロジェクトへの意気込みを明かした。

 ボルシアMGのヘッド・オブ・アジア兼中国法人のゼネラルマネジャーを務めるマルティン・ティース氏も「海外への協力というと、これまでは一方的な知識の伝聞という形でしたが、日本のみなさまからは学ぶところが多いというのは嬉しい発見でした。今回のプロジェクトも一過性ではなく、きちんと根ざしていきたいという意の表れだと捉えてください」と相互に影響を及ぼし合いながら、両国間の結びつきをより強固なものにしたいと語った。ボルシアMGは今年2月に鹿島アントラーズと2030年までの契約でクラブアライアンスを締結するなど日本での存在感を強めている。

 JFAの副技術委員長の小倉勉氏は「JFAは世界のトップクラスを目指しています。その目標から逆算するとまだまだ成長しなければならない。強度や判断のスピード主体性、異なる文化のなかで自分を表現する力は国内だけではなかなか得られないもの」と今回のプロジェクトを国内の若手選手が世界有数のリーグであるブンデスリーガのレベルを体験できる貴重な機会だと捉え、「若い世代の選手たちに世界基準の環境に身を置いて、多くの刺激を受けてくれることが重要だと考えています。ブンデスリーガはこれまで多くの日本人選手が成長する機会を与えていただいた舞台。そのような環境で挑戦できるこのプロジェクトは日本サッカーの未来を考えると非常に価値ある取り組み。参加する選手には失敗を恐れず、果敢に挑戦してほしい」とエールを送った。今後、より多くのブンデスリーガクラブがプロジェクトに加わる可能性についても「広がる可能性はあると思います。色々なクラブから問い合わせがあると聞いています」と語った。

 若い世代により多くの成長機会を与えるためにJFAとブンデスリーガと手を取り合あった。“第2の香川真司”と呼べるような新たな才能がここから世界へ羽ばたくことを期待したい。

(石川 遼 / Ryo Ishikawa)



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