スペイン代表が強い理由「20、25年前から」 J2新監督が語る…哲学は「積み重ねたもの」

取材に応じた今治のアベル・モウレロ・ロペス監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
取材に応じた今治のアベル・モウレロ・ロペス監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

アベル・モウレロ・ロペス監督「スペインの選手たちが積み重ねていったもの」

 FC今治は7月26日、北海道室蘭市で実施していたキャンプを打ち上げた。ともにスペインでのプレー経験があるMF安部裕葵、MF中井卓大の加入で話題をさらった今治を今シーズンから率いるのは、スペイン人のアベル・モウレロ・ロペス監督だ。キャンプ中に取材に応じ、目指していくスタイルなどを明かした。

「ご覧の通り、毎日毎日向上していて、昨日よりも今日、今日よりも明日と楽しんでいる姿が印象的です。クラブとしてのフィロソフィーであったり、哲学のところをしっかり入れながら、そのなかでも自分たちのサッカーというところを確立して、何よりも楽しみながらというところが一番大事だと思います」

 室蘭キャンプの手応えをこのように語った51歳のモウレロ監督。スペイン3部、2部などで経験を積み、2019年には徳島ヴォルティスでヘッドコーチを務めた。その後、スペイン1部のジムナスティック・タラゴナ、デポルティーボ・ラ・コルーニャなどでコーチを歴任。スペインのサッカーを熟知している。

「スペイン代表のアイデンティティはここ20、25年前から確立されてきていると思うんですけど、ただそれはスペインのサッカーというよりかは、選手たちが作り上げていったものです。スペインだからというのではなくて、スペインの選手たちが積み重ねていったもの。それが、今に続いていっているのです」

 北中米ワールドカップ(W杯)で優勝を果たし、再び注目を集めているスペインのポゼッションサッカー。しかし、モウレロ監督はそのようなスタイルは一朝一夕でできるようになるわけではないと言う。長い時間をかけてアイデンティティを作っていくことの重要性は、「今治もそれと同じです」と断言する。

「僕たちの持っているスタイルは、決して僕が持っているものではなく、今治が今まで積み上げてきたものの集大成であり、そこに今自分たちがさらに積み上げています。スペインに似ているところは感じますが、そこはあくまで自分が作っていっているものではなく、今まで積み上げてきたものだと思います」

 今回のスペイン代表のメンバーのなかには、親しい選手やスタッフが多くいるというモウレロ監督。「ダニ・オルモはお兄さんやお父さんともとても良い関係を築いています。バルサの色んな選手が知り合いですよ」。今治がこれまでに築いてきたスタイルにスペインのエッセンスを加え、J1昇格を狙っていく。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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