主審が“無視”したVARの助言「特異なケース」 ”得点王”が見逃されたPKは「明白なナンセンスだった」

米紙がピックアップした「10の誤審」
熱戦の幕を閉じたFIFA北中米ワールドカップ(W杯)において、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)と主審の連係が機能しなかった場面が問題視されている。米メディア「ジ・アスレチック」は今大会の判定を検証。今大会得点王に輝いたフランス代表FWキリアン・エンバペがセネガル代表戦でペナルティーキック(PK)が与えられなかった事態を「特異なケース」として報じている。
今大会の判定を巡る議論のなかで、VARシステム自体は正しく作動しながらも、最終的なジャッジが波紋を呼んだのがグループリーグのフランス代表とセネガル代表の一戦だ。
後半13分、ペナルティーエリア内でセネガル代表のサディオ・マネによるエンバペへの明確なファウルがあったように見えたが、主審はエンバペ自らが接触を誘発したと判断し、PKの笛を吹かなかった。この明白な見逃しに対し、VARは主審が大きなミスを犯したとして判定を覆すよう説得を試みた。しかし、主審はピッチ脇のモニター画面(オンフィールド・レビュー)で自らリプレイを確認した後も、自身の当初の判定を変えることはしなかった。
同メディアはこの主審の対応について、「エンバペが接触を誘発したという当初の判定に固執したが、それは明白なナンセンスだった」と厳しく批判。VAR側が適正に介入し、映像でも明確なファウルが確認できたにもかかわらず、主審の誤った判断によって正当なPKが見逃された事態を重く見ている。
テクノロジーがどれほど進化し、正しい助言を与えたとしても、最終決定権を持つ人間の判断が誤っていれば機能しない。この場面は、VAR運用が抱えるシステムの限界を示す決定的なエラーとして伝えられている。
page1 page2




















