W杯の過剰なVAR介入に米メディア異論 開幕戦一発レッドは「退場を正当化するには程遠い」

北中米W杯でVARの介入が物議【写真:ロイター】
北中米W杯でVARの介入が物議【写真:ロイター】

米紙がピックアップした「10の誤審」

 熱戦の幕を閉じたFIFA北中米ワールドカップ(W杯)において、大会を通じて物議を醸したのがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入基準だ。米紙「ジ・アスレチック」は今大会を振り返るなかで、10の誤審をピックアップ。南アフリカ代表とメキシコ代表の一戦で提示されたレッドカードについて、「暴力行為としての退場を正当化するには不十分」と厳しく指摘している。

 激しい球際での攻防が繰り広げられたW杯において、どこまでVARが介入すべきだったのか。「ジ・アスレチック」紙が今大会を象徴する“不要な介入”として問題視したのが、南アフリカとメキシコの一戦で起きた退場劇だ。

 事の発端は、南アフリカ代表のテンバ・ズワネに対する、メキシコ代表のロベルト・アルバラードの不当なブロックだった。行く手を阻まれたズワネは、相手をかわすために腕を使って強引に突破を図る。その際、振り払おうとした腕がアルバラードの顔面に接触したものの、主審は当初、偶発的な接触としてプレーを流していた。しかしその後、VARが介入したことで最終的にレッドカードが提示される事態となった。

 同紙はこの一連の判定プロセスについて、「暴力行為としての退場を正当化するには程遠い」と強く問題視。コンタクトスポーツの性質上、あの場面では「主審のプレー続行という当初の判定が維持されるべきだった」と綴っている。

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