仏監督「語弊があるかもしれませんが」 最終試合で寂しさ口に…本音は「最高に楽しかった」

デシャン監督が寂しさを口にした
北中米ワールドカップ(W杯)の3位決定戦が現地時間7月18日に行われ、フランス代表はイングランド代表に4-6で敗れた。フランス代表監督として最後の一戦を終えたディディエ・デシャン監督は、試合後のフラッシュインタビューで「どんな素晴らしいことにも終わりが来る」と語り、退任への寂しさをにじませた。
前半だけで4点を失ったフランスは、後半に立て直したものの、両チーム合わせて10ゴールが生まれる乱戦を落とした。試合後、デシャン監督は「難しいですね…。私にとって、実に特別な1日でした。フランス代表が、私の人生においてどれだけ大きな意味を持っているか、痛いほど分かっています。どんな素晴らしいことにも終わりは来るものですが、このチームと離れるのは寂しいでしょうね」と、フランス代表との別れを惜しんだ。
一方、イングランド戦については「前半は散々な内容でしたが、プライドと決意を持って流れを変えました。絶望的とも言える状況から逆転勝利とまではいきませんでしたが、見応えのある試合をしましたし、ゴールも決めました。我々にはそれだけの力があるということです。もちろん、トップレベルの選手や、これからさらに伸びていく若手選手もいます。フランス代表が世界のサッカー界の頂点にあり続けるための要素は揃っているのです」と振り返り、チームの底力と将来性に胸を張った。
試合後のロッカールームでは、選手たちに感謝を伝えたという。「個人的にも感謝を伝えたかった。8週間近くをともにし、多くのことを分かち合いましたから。本当に……『最高に楽しかった』と言うと語弊があるかもしれませんが、かなり充実した時間を過ごせました。若手からベテランまで、選手たちと仕事をするのも、スタッフ全員と議論を交わすのも楽しかった」と、選手やスタッフと過ごした時間を振り返った。
そのうえで、「私たちは莫大なエネルギーを注ぎ込みましたし、それに見合うだけのものを得られたと思います。たとえ結果が伴わなかったとしても。誰もが夢見ていましたし、頂点に立つという野心も持っていました。より優れたチームに阻まれ、それは叶いませんでしたが、以前も言ったように、だからといって我々が成し遂げたことの価値が損なわれるわけではありません」と、今大会での歩みに誇りを示した。
デシャン監督の退任後も、フランス代表には勝ち続けることが求められるだろう。選手としても監督としてもW杯優勝を成し遂げたデシャン監督は、「もちろん、ここ数年の結果を見れば、EUROであれ、W杯であれ、当然期待は高まると思います。それは選手達の質の高さゆえのこと」と、フランス代表のポテンシャルについて語った。
さらに、「もちろん、それ以外にも多くの要素が関わってはいますが、それが最大の要因であることは確かです。ただ、私はチームとして団結し、成し遂げたすべてのことを、とても誇りに思っています。スタッフのことも、そして時には自分自身のことも誇りに思います。どうしても失望を味わうことはありますが、同時に、その瞬間を噛みしめることも大切です」と続け、14年間にわたる代表監督生活で成し遂げたことへの自負を口にした。
57歳のデシャン監督は、今後も監督業を続ける意欲を示している。「私としては一区切りです。あくまでフランス代表の話であって、すべてを辞めるわけではありません。まだ若いですからね。まずは愛する人たちと過ごす時間を楽しみ、英気を養って、それからいつも言っていることですが、最高の時はこれからやってくるはずです。形は変わるでしょうし、必然的に違うものにはなるでしょうが、きっと素晴らしいものになると確信しています」と、新たな挑戦への期待を口にした。
(FOOTBALL ZONE編集部)





















