代謝障害明けのゲッツェ、実戦復帰見送り 新監督は慎重な姿勢崩さず「まだ早すぎる」

長期離脱から復帰、始動日からチームに合流するも初実戦は出場せず

 日本代表MF香川真司が所属するドルトムントのドイツ代表MFマリオ・ゲッツェは、新シーズンの始動日からチームに合流した。今年2月の精密検査で代謝障害が判明して後半戦の離脱を余儀なくされ、長期間を治療にあてた。ドイツの至宝は完全復活が期待されるが、ペーター・ボス新監督はゲッツェの起用には慎重な姿勢を示しているようだ。ドイツ紙「ルール・ナハリヒテン」が報じている。

 ドルトムントは11日に今季初の実戦を行ったが、ドイツ4部のRWエッセンに2-3とまさかの敗戦。右膝の負傷で長期離脱中のドイツ代表FWマルコ・ロイス、左足首を手術したポルトガル代表DFラファエル・ゲレイロらとともに、ゲッツェの姿はピッチになかった。

 記事によれば、ボス監督は試合後にゲッツェの現状について言及したという。

「彼は信じられないような素晴らしい選手だ。しかし、マリオは長期間病気だった。5カ月間もトレーニングしていなかったんだ。まだ早すぎる」

 ゲッツェは2014年のブラジル・ワールドカップ決勝でアルゼンチン相手に決勝弾を叩き込んだ優勝の立役者。10-11、11-12シーズンのブンデスリーガ2連覇の際には、香川とも好連携を見せるなどその実力に疑いの余地はないが、一方で故障も多い。ボス監督はゲッツェの実戦復帰は時期尚早と考えている模様で、新体制でのポジション争いで少なからず遅れを取ることになりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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