G大阪幹部、監督の電撃離脱「想定してなかった」 指揮官不在で始動…後任は「世界中から売り込み」

ヴィッシング監督がチームから離脱した
J1ガンバ大阪の三上大勝フットボール本部長が7月8日、大阪・吹田市内でイェンス・ヴィッシング監督がチームから離脱したことを受け、取材に対応した。「タイミングは想定してなかった」と吐露。後任候補について「国内外問わず、ビジョン、方向性に共鳴できる方をリサーチする」と話した。
現在38歳のヴィッシング監督は現役時代にドイツ・ブンデスリーガのボルシアMGなどでプレー。2014年から指導者としてのキャリアをスタートさせ、25年12月にG大阪への加入が決定した。明治安田J1百年構想リーグでは、最終的に9位フィニッシュ。5月に行われたAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)の決勝戦では、FWクリスティアーノ・ロナウドら擁するアル・ナスル(サウジアラビア)に1-0で勝利し、アジアのタイトルをチームにもたらした。
先週頭にクラブに正式なレターが届き、三上フットボール本部長が数日かけて慰留。「イェンス監督とはオフに入ってから毎日連絡をとっていたところで、今回このようなことになるというのは想像できていなかった。監督サイドからもすぐ私に連絡があった。だけど監督は『チャンスを逃したくない』という意思が変わらなかった」。指揮官から条件の提示があれば、交渉に移る意思をクラブとしては持っていたものの「残念ながら監督からそう言った経緯はなかった。給与を上げるなどがあれば考えられないかと話せたが、向こうからは希望が出てこなかった。別のビジョンが描かれていると感じた」と説明した。
三上フットボール本部長に第一報が届いた時は真夜中だったという。6月中旬から海外の報道で名前が挙がっていたものの、監督と日々コンタクトを取るなかで「そういった話はないのかなと思っていた」。シーズン移行により、欧州とカレンダーが合致することから“移籍”の可能性も高まる。そのため「監督にも『我々とタイトルをとってから旅立て』とは言っていたが、タイミングだけが想定していなかった」と吐露した。
リーグ開幕まで1か月に迫ったところでヴィッシング監督がチームを離脱。コーチ陣とともに海外クラブとの契約が進んでいる。選手・スタッフには週末に通達。現場ではすでに情報を得ていたことから「やっぱりな」「決まってしまったか」との反応が多かった。それでも5日からスタートしたオーストリアキャンプに監督不在で臨むこととなり「影響がないとは言えない。多少は動揺もあった」と明かした。
現在は、明神智和コーチが暫定で指揮。三上氏は「国内外問わず、ビジョンや方向性に共鳴できる方。百年構想リーグのスタイルは継続する」と説明した。ヴィッシング監督の離脱リリース後に「世界中から売り込みが届いた」として「2割は名の知れた指導者、8割はイェンス監督のように野望を持っている方」と告白。8月11日に行われるACLEプレーオフに向けて「間に合わせるためと今は思っていない。現実問題より今はリサーチ。期限は速やかに決めたい」と、明神コーチの“昇格”の可能性も否定しなかった。
G大阪は18日までオーストリア・シュラトミングでキャンプを実施。11日にスパルタ・プラハと、15日にザルツブルクとトレーニングマッチを行う予定としている。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)






















