トランプ大統領「もしもし、ジャンニ?」 FIFA会長への電話騒動…ベルギー紙が痛烈皮肉

ベルギー紙「ところで大統領閣下、次は誰に電話をかけるんだい?」
ベルギー代表は北中米共催ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント2回戦でアメリカ代表に4-1で勝利した。試合前から政治的な要素も交えて多くの議論を呼んだゲームを、ベルギー紙「Nieuwsblad」は、「ところで大統領閣下、次は誰に電話をかけるんだい?」と皮肉たっぷりに伝えている。
アメリカは決勝トーナメント1回戦でFWフォラリン・バログンがレッドカードを受け、このベルギー戦が出場停止になるはずだった。しかし国際サッカー連盟(FIFA)はバログンの出場停止に猶予を与えることを決定し、出場が可能になった。ドナルド・トランプ米大統領がFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に電話を掛けたという報道もあり、問題は一気に政治的な色を濃くした。
近年のサッカー界で拝金主義者として名高い会長は出場停止の決定は規律委員会が決めることと責任転嫁したが、トランプ大統領はSNSに「実に見事な判断だ」と投稿して火に油を注いだ。ベルギーのルディ・ガルシア監督は前日会見で「FIFAにとって7月5日がエイプリルフールだとは知らなかった」と皮肉たっぷりの言葉を残した。
ベルギーはMFシャルル・デケテラーレが先制ゴールを決めた。アメリカが追いつくもベルギーはデケテラーレが勝ち越しゴールを奪い、後半にはMFハンス・ヴァナケンとFWロメル・ルカクがゴールして4-1で勝利した。ルカクはゴール後に、トランプ・ダンスで呼ばれる件の大統領が何度か見せた小躍りを模したパフォーマンスで盛大に煽った。そのゲームについて、ベルギー紙は鬱憤を晴らすかのような表現で伝えた。
「もしもし、ジャンニ? ドナルドだ。ハーフタイムにトランプがインファンティーノに慌てて電話していたとしても不思議ではない。今までデケテラーレがゴールを決めるのは、アメリカ人が彼のフルネームを発音するのと同じくらい難しそうに見えたが、ついに呪縛は解けた。もう『チャーリー』とでも呼べばいい。ホワイトハウスでは警報が鳴り響いていたことだろう。サッカー界はレッドデビルズと共に祝った。『食らえ、ドナルド』と。もしかすると大統領閣下は、デケテラーレのアメリカ入国ビザを取り消すために電話するかもしれない」
さらに「正直に言えば、アメリカは非常に冴えなかった。バログンを巡るあの大騒ぎは本当に必要だったのか? そのストライカーのプレーは、ピッチ上で出場停止中だったみたいだ。このベルギーの勝利によって、今大会の“恥辱”にこれ以上の続きはなくなった。ベルギーサッカー協会はスポーツ仲裁裁判所への法的手続きを開始する必要もなくなり、ベルギー代表はサッカー界全体にひとつの貢献を果たした」と報じた。
そして最後に「ところで大統領閣下、次は誰に電話をかけるんだい? ベルギーはドナルド・トランプを降伏に追い込んだ。アメリカに神の御加護がありますように」と締めくくった。
(FOOTBALL ZONE編集部)






















