「飲水タイム」に賛否両論…事実上のクオーター制に イングランド監督は「想像以上」

トゥヘル監督「想像していた以上にアイデンティティを妨害し、変化させる」
北中米共催ワールドカップ(W杯)では、様々な新ルールが適用されている。そのなかの一つに「ハイドレーションブレイク」がある。暑熱対策として、前半と後半の22分頃に3分間の飲水タイムが設けられるものだが、戦術的な指示も可能であるため、試合の流れを大きく変える役割を果たしている。賛否両論がある「ハイドレーションブレイク」だが、イングランド代表を率いるトーマス・トゥヘル監督は、影響は「想像以上」と言い、この新たなルールには反対の立場であると語った。
イングランドは初戦で強豪クロアチアを4-2で破り、理想的なW杯のスタートを切った。この試合は空調の効いたダラスのスタジアムで行われていたため、あらためてハイドレーションブレイクの必要性が疑問視された。現地時間6月23日に行われるガーナ代表戦に向けた記者会見のなかで、ハイドレーションブレイクについて問われたドイツ人監督は、「私が想像していた以上に、サッカーの試合のアイデンティティを妨害し、変化させる。過去にも本当に、本当に暑くて、必要だったときにハイドレーションブレイクを経験したが、そのときはもっと短時間だった。短い時間だったし、数試合だった。だが現在は公平性を保つため、全試合、全チームに適用されている」と、切り出した。
そして「これによって、試合は4つのクオーターに分けられている。そして私が想定していた以上に試合の特徴を変えている。もちろん、監督としては好ましくもある。影響を与えて、チームを一つに団結させることができるからね。だが、私は前半と後半だけに分かれているサッカーの方が好きだ。勢いをつくることができるからね。それは、このゲームの一部だ。勢いを付けることは難しい。そして中断があると、それを保つのは難しい。中断がなければ、選手たちと相手チームの戦いだけになる。長い時間、勢いが保たれることになり、美しいゲームをより際立たせることになる」と、ハイドレーションブレイクによって大きな勢いが削がれるデメリットを指摘した。
約2時間の中断があったフランスとイラクの試合では、FIFAは後半のハイドレーションブレイクを取らずに試合を進めた。だが、こうしたアクシデントがない限り、ハイドレーションブレイクは引き続き行われるため、この時間をどう使うかも、今大会を制するためには重要になってきそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)

















