W杯に異変?ポット1が大苦戦…勝利はわずか4チーム 初戦から見る本当の「優勝候補」

スペイン、ポルトガルはドロースタート【写真:ロイター】
スペイン、ポルトガルはドロースタート【写真:ロイター】

ワールドカップ初戦の動向

 グループステージの1戦目が終了。24試合を消化した時点で大陸連盟別の勝率は最大16チームがエントリーしているUEFA(欧州)の7勝、勝率約44%のトップである。負け率も19%と最少だった。UEFAに次ぐのはCONMEBOL(南米)とCONCACAF(北中米カリブ海)の約33%。

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 欧州、南米の勝率の高さは大方の予想どおりだろう。CONCACAFが南米と同じなのは開催国の米国、メキシコの勝利が大きい(カナダは引き分け)。開催3か国以外のハイチ、キュラソー、パナマは敗れている。

 引き分け率のトップはAFC(アジア)。ニュージーランドだけのOFC(オセアニア)がイランと引き分けて100%だが、これを除けばAFC44%が最高値。日本、カタール、サウジアラビアがオランダ、スイス、ウルグアイにドローと健闘している。手堅く守備から入る戦術の影響かもしれない。

 強豪国のポット1から開催3か国を除く9チームの中で、初戦で勝利したのは4チームにすぎない。ドイツ、フランス、アルゼンチン、イングランド。負けてはいないがブラジル、オランダ、ベルギー、ポルトガル、スペインが引き分け。グループ内の頂上決戦だったブラジル1-1モロッコ、オランダ2-2日本、難敵エジプトと1-1のベルギーはともかく、スペインがカーボベルデに0-0、ポルトガル1-1コンゴ民主共和国はサプライズだった。

 初戦だけで判断すれば優勝候補はアルゼンチン、イングランド、ドイツだろう。アルゼンチンはリオネル・メッシのハットトリックでアルジェリアに3-0の完勝。攻守ともに良く、穴がない。磐石の貫録だった。

 イングランドは唯一のUEFA同士対戦だったクロアチア戦に4-2。今回、開催国が3か国もあるためにポット1からはじき出されたクロアチアだが、実力的にはポット1相当。その実力国に4ゴールを奪ったイングランドの破壊力が目立っていた。

 ドイツは7-1でキュラシーに大勝。相手が格下だったのは確かだが、ジャマル・ムシアラが完全に復調、フロリアン・ヴィルツとのコンビも冴え、ボランチのフェリックス・ヌメチャがスケールの大きなプレーぶりで存在感を示している。過去の大会では初戦に大勝した時のドイツは決勝へ進んでいる。1990年ユーゴスラビアに4-1、2002年サウジアラビアに8-0、2014年は強豪ポルトガルに4-0。90年と14年が優勝、02年は準優勝だった。
 
 ダークホースはパラグアイに4-1で破った米国。クリスチャン・プリシッチが大活躍、開催国だけに波に乗るかもしれない。

 3点以上の差がつけての勝利はアルゼンチン、ドイツ、米国の他にチュニジアに5-1のスウェーデン、4-1でイラクに勝ったノルウェー。しかし、参加国が12か国も増加したわりには大差の試合は少なかった。決着がついたのは15試合、引き分けが9試合である。

 すぐに2戦目に突入する。また違った傾向が出てくるかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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