遠藤航の代表引退「撤回してもいい」 国立魅了した“お祭り男”の想い「何かやってあげたほうが」

指揮官としてだけでなく、選手としてもピッチに立った槙野智章監督
お祭り男が本領発揮した。6月13日に行われたJリーグオールスターDAZNカップで、J2・J3EAST-Bの指揮を執った槙野智章監督は、1回戦ではスーツ姿でピッチに入ってFW田中パウロ淳一のドリブルを阻むと、さらに5、6位決定戦では、元日本代表FW三浦知良と同時に途中出場して、MUFGスタジアム(国立競技場)を沸かせた。
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まさに槙野劇場だった。1回戦の26分には田中が左サイドをドリブルで仕掛けて来ると、テクニカルエリアからスッとピッチに入った槙野氏が身体をぶつける。田中はたまらず倒れたが、屈強な肉体を誇る元日本代表DFは平然とその場に立ち、主審からイエローカードを提示された。
惜しくも1回戦に敗れて5、6位決定戦に回ると、残り6分のところでユニフォーム姿に。カズとタッチラインに並び立ち、ピッチに入って行った。現役時代のDFとしてプレーするかと思われたが、カズと2トップを組み、ラストプレーではオーバーヘッドを試みた。
試合後の記者会見で、「楽しかった」とカズとの共演を振り返った槙野氏は、「選手時代にはピッチで対戦しましたが、監督と選手という立場では、今回が初めてでした。同じチームでプレーするのも初めてでした」と言い、試合中、カズに対してゴール前にいるように大きなジェスチャーで要求していたことについても「フィールド上では年齢は関係ないので、お互いに点を取るために要求し合いました」と、説明した。
引退した選手とは思えないほど身体が仕上がっていたが、「野々村芳和チェアマンにオールスターをしたいと伝えた2、3年前から」監督を務めながら、ピッチに立つ構想を描いていたと明かし、そのために身体も仕上げてきたのだと明かしていた。それでも、「今までだったら、あれ(オーバーヘッド)は決めていた。あれが決められなくなったから」と、笑いながら絶頂期のようなプレーはできなかったと振り返った。
監督として、「サッカーファンの方たちに、存在意義を示すために爪痕を残すことを伝えていた」と選手たちに言った槙野氏だが、結果的には自分が最も目立つこととなった。“槙野プレーイングマネジャー”の奮闘もあり、17年ぶりのオールスターは大盛況。まもなく北中米ワールドカップ(W杯)の初戦となるオランダとの大一番を迎える日本代表に、このサッカー熱をさらに高めてほしいところだが、槙野氏は浦和と日本代表でチームメイトだった、MF遠藤航への思いを口にした。
W杯開幕直前に日本代表を離れることとなり、自ら代表引退も宣言した遠藤について、「きついですよね、あのタイミングで」と言い、少し考えた槙野監督は「これは完全にオレの意見ですけど」と前置きをしたうえで「引退撤回しても良いと思いますよ。たぶん、この大会に向けて準備したのが弾けてしまい、いろんな感情がワッてなって『引退します』って言ったけど、ケガが癒えたら。(アイスランド戦でセレモニーをやった吉田)麻也のようにじゃないけど、W杯が終わってから何かやってあげた方が、彼にとっても、日本サッカーにとっても良いんじゃないかと思います」と、カタールW杯後のチームを引っ張って行ったキャプテンの代表の終わり方について、持論を展開した。
















