出番減の苦悩「朝起きるのがつらい」 J退団の世界的FWが貫いた流儀…次なる舞台へ「常にオープン」

浦和のイサーク・キーセ・テリン【写真:徳原隆元】
浦和のイサーク・キーセ・テリン【写真:徳原隆元】

元スウェーデン代表FWイサークが語った浦和愛

 J1浦和レッズの元スウェーデン代表FWイサーク・キーセ・テリンは、6月6日のJ1百年構想リーグのプレーオフ第2戦、ファジアーノ岡山戦が浦和でのラストゲームになった。今後について、日本でのプレーも含め「常にオープン」と話している。

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 イサークは2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)でスウェーデン代表としてプレーし、昨年9月に浦和に加入。シーズン後半から終盤に入るタイミングでの加入ながら公式戦11試合3ゴールをマークした。しかし今季は安定した出場機会を得ることができず。5月9日の水戸ホーリーホック戦で途中出場から2得点したが、百年構想リーグの期間を最後に契約満了となることが発表されていた。

 このゲームのイサークは1点ビハインドの後半16分に投入されたもののゴールはできず、チームは終了間際にカウンターから失点して0-2の敗戦を喫した。試合後のセレモニーでは「今日は一緒に勝利を味わえなくて申し訳ないと思っています。皆でベストを尽くしましたが、勝利を得ることはできませんでした。今日は僕の最後の日です。アップダウン、浦和に来ていろいろとありましたが、浦和に来た初日から皆が僕を受け入れてくれて、スタッフ、選手、サポーターの皆さん、全員が受け入れてくれてやりやすかったですし、感謝しています」と挨拶した。

 先の水戸戦のゴールの際は、チームメートから大きな祝福を受けた。どの選手も、出場機会が少ない中でも真摯にトレーニングで準備を進めるプロフェッショナリズムを目の当たりにしてきたからこそ。「プレーできない時期は朝起きるのがつらいけど、そうじゃないと自分に言い聞かせて起こすんです。どんな分野でも常にポジティブにいるべきで、僕がしっかりと練習をすれば、ついてくる仲間もいると思う」と、試合のピッチだけでない部分の振る舞いでも周囲に良い影響を与えてきた。

 日本でのプレーで最も印象に残ったのは、埼玉スタジアムでのホームゲームとサポーターだという。「本当に素晴らしい雰囲気を作ってくれます。ここでプレーするのは最高なので、ベンチにいるときは、すぐにでもピッチに立ちたいとアドレナリンが出てきます。様々なリーグ、様々な国でプレーしてきましたが、本当にここの雰囲気は皆さんが自慢してもいいものだと思いますよ」と笑顔で話した。

 そして、「ここを去るのは、家族にとってもちょっと寂しいですよね。僕の奥さんも娘たちもそうです」と日本での生活について話し、「別に隠すこともないですし、体力的にもまだまだいけると思っていますから、もちろん、日本だろうとヨーロッパだろうと常にオープンな状態で、どのようなクラブが声をかけてくれるか非常に楽しみです」と、日本でのプレー継続も視野に入れていることを明かした。

 今後は北中米ワールドカップ(W杯)を楽しみにしながら次のキャリアへの時間を過ごす考え。日本と母国スウェーデンはグループリーグで対戦するだけに「引き分けて、どっちも通過できたらいいですよね。やっぱりたくさんゴールを見たいから、3-3なんかだと面白いですね」と笑顔で話してスタジアムから去っていった。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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