鹿島主力DF「試合来るのが怖かった」 2年前ベスト11も…葛藤の日々告白「すごく苦しかった」

鹿島の濃野公人が昨季を振り返った
鹿島アントラーズは4月24日に行われたJ1百年構想リーグ第12節で柏レイソルと対戦し、1-0で勝利した。長い距離をドリブルで持ち上がり、FW鈴木優磨の決勝ゴールをアシストしたDF濃野公人は、試合後に昨季は葛藤を抱えながらプレーしていたことを明かし、「今は楽しい」と笑顔を見せた。
この日の勝利で無失点での3連勝となった鹿島だが、濃野は「柏さんの攻撃は本当に多彩で、次から次へといろんな攻撃が出てくる。それをゼロで抑えられたのはめちゃくちゃ良いことだったと思います。最後、しっかり体を張ってやらせなかったりすることはできたので、そこが良かったかなと思います」と、終盤には退場者も出た試合でのゼロ封を喜んだ。
濃野自身も、後半23分には裏を取られそうになった際に相手選手を引っ張ってイエローカードを受けた。相手のチャンスを断ち切るプロフェッショナルファウルだが、「ファウルで止めている時点で、褒められるプレーじゃないと思っているんで。良かったとは言えない」と、反省した。
アシストしたプレーについて、2シーズン前のルーキーイヤーに9ゴールを挙げてベストイレブンにも入っていた濃野は、自らシュートすることも考えていたと明かす。ドリブル前のボールを奪った局面について「練習通り。今年のアントラーズの良さだと思っている前にどんどん出ていく守備も出せた」と胸を張り、「あそこから、あまり考えすぎずにドリブル出来た結果かなと思います。一個、最後にキックフェイントを入れた時に左足を振ろうかなと思ったんですけど、相手がスライディングするのが見えたので、一個ためて打ったら自分でシュートを打っても当たるなと思って、『優磨くん、オフサイドやろな』と思いましたけれど『頼む』と思って渡しました」と、狙い通りにパスできたと語った。
今季、ここまで12試合中11試合にフル出場して、課題やできたことと向き合っている濃野だが、「サッカーを楽しむこと」を意識していると言う。「去年一年間、自分としてはものすごく苦しかったですし、サッカーを楽しめてなかったので。試合が来るのが怖かったり、練習に行きたくないなと思ったりしていました。でも、オニさん(鬼木達監督)も良く言いますが、サッカー選手でいられる時間はそんなに長くないし、1日1日を噛みしめないといけないなと思うので。そこに立ち返れたのは大きかった。今は試合が来るのが楽しみですし、練習に行くのも楽しみなので。そのマインドが良いのかなと思います」と、優勝したシーズンを、葛藤を抱えながら過ごしていたと明かした。
気持ちをリセットするうえで重要だったのは、オフだったと続ける。「サッカーからいったん完全に離れようと思って、1か月サッカーのことを考えなかったら、やっぱり自分から『サッカーやりてえな』と思いました。サッカーがある日常って当たり前じゃないことにも気づけたので。そのマインドを大切にしたいです」と、首位に立つ鹿島の右サイドを支える濃野は、笑顔でバスに乗り込んだ。
(河合 拓 / Taku Kawai)






















