首位独走も「求めすぎると危険」 鈴木優磨が求める”鹿島の強さ”「絶対に欠かせてはいけない」

鹿島アントラーズの鈴木優磨【写真:徳原隆元】
鹿島アントラーズの鈴木優磨【写真:徳原隆元】

鈴木優磨の得点で柏に1-0で勝利

 20代ラストマッチで、エースの仕事をやってのけた。4月24日にJ1百年構想リーグ第12節の柏レイソル戦をアウェーで戦った鹿島アントラーズは、26日に30歳になるFW鈴木優磨のゴールで勝利した。チームに3連勝をもたらした鈴木は、「あと2点くらい取れていたら試合は終わっていたと思うんで。それができなかったら課題ですけど、良い攻撃も何本か作れたと思います」と、昨季のリーグ戦で優勝を争ったライバルに勝てたことへの手応えを口にした。

 ゴールシーンは、DF濃野公人のお膳立てが大きかった。MF荒木遼太郎と右サイドでボールを保持した相手を囲い込んだ濃野はそのままドリブルでボールを持ち上がると、寄せてくるDFを次々とかわしていった。しかし、シュートが打てなかったなかで最後にボールを鈴木に託すと、鈴木が下がりながらの難しいシュートを確実にゴールへと送り込んだ。

 シュートについては「焦ってとりあえず打ちました」と鈴木は打ち明け、「だいぶ、ごっつぁんですよ。2対1の時に横につくのは大事なので」と、パスが来ても、来なくても、ボール保持者をサポートに入った末のゴールだったと語った。

 鬼木達監督が就任して2年目を迎え、鹿島はより必要な場面でポゼッションができるチームになっている。鬼木監督はベンチサイドで何度も両手を動かして、もっと攻撃をやり直すような狙いを持っているように見えたが、この試合でも何度か柏をパスワークで崩す場面もあった。徐々に指揮官の意図を反映できている感触は鈴木も持っているようだが、スタイルを意識しすぎることにはリスクもあると警戒する。

「いろんなチームと対戦して、結構(それぞれの)チームのスタイルもあるし。スタイルを求めすぎるとものすごく危険と言うか。大事なものが抜け落ちたりすることがあるなと試合をしていて感じました。自分たちのスタイルだけにこだわりすぎると、本当に大事なものが試合で抜け落ちたりする。それはいろんなチームもそう。鹿島の強さというのは、理想は高いです。そこにトライしていくうえで、絶対に欠かせてはいけない部分を誰一人として欠かすことがなく示せるのが、この強さにつながっているのは間違いない。それが、このチームの強さだなと僕は思っています」と鈴木は語った。

 今の鹿島は、鬼木監督の体現したいサッカーにトライしつつも、最も重要な結果にこだわり続け、そのためにハードワークし、重要な局面で身体を張り続けることができている。良いバランスにあると言えるだろう。

 ピッチ内外で存在感を示す鈴木も、月曜日には30歳となる。「ここからだと思いますよ。楽しみです。30代っていうのは。本当に楽しくなるのは、ここからだと思っているんで。年齢を意識しすぎず、自分の良さを残しつつ、さらに成長できるように頑張ります」と言い、「良い年の取り方をしているなと個人的に感じています。年々、サッカーの考え方とか、見方とか、プレーの変化があるなと自分でも感じていて、年々面白くなっていますね」と、充実の表情を浮かべた。

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