元代表と対峙「絶対に話題になる」 初出場→”衝撃30秒弾”の逸材18歳「いつか世界に行きたい」

FC東京戦でゴールを決めた安藤晃希【写真:Getty Images】
FC東京戦でゴールを決めた安藤晃希【写真:Getty Images】

水戸の高卒ルーキー・安藤晃希「いつか世界に行きたい」

 水戸ホーリーホックは4月24日、明治安田J1百年構想リーグの第12節でFC東京と対戦し、2-5で敗れた。この試合でMF安藤晃希がJ1デビューから即ゴール。「途中出場から得点に結びついたのは本当に良かったな」と第一歩を噛み締めた。

 4点目に大盛り上がりだった青赤軍団を静まり返らせる一撃だった。安藤はDF室屋成に4点目を許した直後の後半24分からピッチに入り、J1デビュー。そのわずか30秒後、左サイドで室屋からボールを奪い、DFアレクサンダー・ショルツをかわし、再び守備に戻った室屋を鋭い切り返しで滑らせ、3人目のDF稲村隼翔のまたを抜き、韓国代表GKキム・スンギュの牙城を破った。

 今季、流通経済大柏高校(千葉)から高卒で水戸に加入し、FC東京戦がデビューとなった。試合後の取材エリアでも多くの記者に囲まれたが、しっかりとした受け答えで、「出る前はちょっと緊張していた」と本音もこぼしながら、「自分のタスクがはっきりしていた」と途中交代から自分に求められていたことを結果で示すことができたと話した。

「負けてる状況だったので、自分的には仕掛けるという役割がはっきりしていたので。守備からボールを奪って、そこから得点に結びついたのは本当に良かったなと思っています」

 対峙する相手は室屋や、ショルツというA代表を経験した選手たちだったが、臆することはなかった。「相手が強い方が自分的にやりやすいというか、ワクワクするタイプなので」。強気な気持ちでピッチに入り、J1の舞台でも自分の武器が通用することを示した。

「相手が室屋選手っていうのは、本当にやる気しか出なくて。ボール受けた時にはどんどん仕掛けて、抜いたら絶対に話題になるというか。こうやって質問もされてますし。やっぱりそういう選手たちなので、抜けば絶対自分の名前が広がるっていうのは分かってたので、本当に楽しみな気持ちでピッチに入りました」

 4月12日から15日まで、ドイツのハノーファーに練習参加をしていた安藤。U-23チームでのプレーだったというが、選手としての現在地を再認識し、日本と欧州の違いを肌で感じることができた。

「U-23のカテゴリーだったので、正直、水戸の方がレベル高いなっていうのは自分の中で思っているんですけど。でも、やっぱりドイツのサッカーっていうのは本当に日本と全然違って、そのなかでどんどん仕掛けるっていうところが、ドイツでも自分もできるんじゃないかなっていう自信に繋がったので。ハノーファーに練習参加して良かったなと思います」

 欧州のサッカーを経験したからこそ、目指すところも高い。「三笘(薫)選手のようなキャリアっていうのを目指したい」。現在ブライトンで活躍をする日本代表MF三笘薫のように、欧州のビッグクラブで活躍したいという強いビジョンも示した。

「自分は早くから高卒でプロになれたので、本当に早く海外に行って。もっと海外での厳しさというものを知って、なるべく早く自分がビッグクラブの選手になれるように頑張っていきたいなと思ってます」

 だからこそ、自分の課題にも向き合う日々を過ごしている。J1デビュー戦での初ゴールに満足することなく、成長への貪欲な思いを胸に秘める。

「高校時代から結果にこだわっていたけど、高校の時は結果っていうのでチームを勝たせられなくて。でも、プロになったら絶対にそういうチームを勝たせられる選手になる、結果を出せる選手になるっていうふうに思ってこの水戸に入団したので、今日は点を決めて、まずは良かったなと思うんですけど。満足せずに、これからもちゃんと努力していって、いつか世界に行きたいなと思ってます」

 デビュー戦で特大インパクトを残した18歳。水戸の背番号33は、自分の現在地を確かめながら、一歩ずつ成長を続けていく。

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