三浦知良も驚き…59歳で「駅の中に置かれるのは初めて」 J3福島の“異例の取り組み”

福島の選手13人と寺田周平監督の等身大パネルが福島駅構内に設置された
福島駅に、カズが降臨した。59歳のFW三浦知良(カズ)らJ3福島ユナイテッドFCの選手13人と寺田周平監督の等身大パネルが4月22日、福島駅構内に設置された。JR東日本と各自治体、企業などが展開する観光キャンペーンの一環で、スポーツの魅力を発信するとともにチームの認知度を上げるのも狙い。同日午後には、寺田監督とMF針谷岳晃主将が出席して「除幕式」が行われた。
プロ41年目のカズも「初めてだよ」という異例の取り組みだ。選手の等身大パネルがスタジアムなどに並ぶことはあるが、誰もが通る公共の駅コンコースは異例。カズ自身もスポンサーの販促などで等身大パネルになることはあったが「駅の中に置かれるのは初めて」と、クラブの認知度アップを期待した。
2014年にJリーグ入りし、J3で12シーズンを戦った福島だが、地元の認知度は今ひとつ。観客数も低迷している。昨年は初めて1試合平均2000人を突破(2374人)し、今年は集客力のあるカズが加入したとはいえ、地元人気はまだまだ。少しでもクラブを認知度を高めるためにコラボしたのが、福島駅だった。
パネルは新幹線から在来線に乗り換えるコンコースに並ぶ。新幹線を降りれば、自然と目に飛び込んでくる絶好のポジションだ。クラブの小山淳CEOは「まずはチームのことを知ってほしい。福島競馬(25、26日開催)に来られる方にも見てほしい」と、サッカーやJリーグに興味がない層にもアピールすることを期待した。
Jクラブのポスターやバナー(横断幕)が駅などに掲出されることは珍しくないが、今回は等身大パネル。177センチのカズと2ショットの写真を撮るなど、より選手を身近に感じることができる。
現役時代、川崎のDF陣「川崎山脈」の最高峰189センチだった寺田監督。「1センチ縮んだ」とはいえ、試合では分かりにくい高さに驚く人もいるはず。「少し恥ずかしいですね。落書きされなきゃいいですけど」と、選手以上に目立つパネルに照れながらも「クラブに関心を持ってくださる方が増えれば」と話した。
166センチと小柄ながら司令塔として中盤で圧倒的な存在感を見せる「小さな巨人」針谷は、「もう少し大きめに作ってくれてもバレないんじゃないかな」と笑わせながらも「興味を持って、スタジアムに足を運んでもらえたら、うれしいです」と期待した。
等身大パネルの設置は、今回の「ふくしまディスティネーションキャンペーン」が終了する6月30日まで。大型パネルと合わせて、新幹線待合室付近にはカズのサイン入りユニフォームも展示される。クラブの認知度アップに重要な役割を果たすのが、カズの存在。59歳のJリーガーが、等身大のパネルになって福島ユナイテッドFCをアピールする。
荻島弘一
おぎしま・ひろかず/1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者として五輪競技を担当。サッカーは日本リーグ時代からJリーグ発足、日本代表などを取材する。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰。20年に同新聞社を退社。




















