プレミア制覇から10年…3部転落を現地特集「急速に衰退」 流れを変えた“墜落事故”

“ミラクル・レスター”の転落劇を英公共放送「BBC」が報じている
10年前にプレミアリーグ制覇を成し遂げたレスター・シティの3部リーグ降格が決まった。“ミラクル・レスター”の転落劇を英公共放送「BBC」が報じている。
昨シーズンに1部プレミアリーグから2部チャンピオンシップへ降格したレスターは現地時間4月21日に第44節でハル・シティと対戦し、2-2で引き分けた。この結果を受け、残り2試合で残留圏内の21位ブラックバーンとの勝ち点差が「7」に広がり、自動降格となる22位以下が確定。3部リーグ1への降格が決まった。
レスターは2015-16シーズン、クラウディオ・ラニエリ監督の下で快進撃を見せ、2部から昇格2年目のシーズンにイングランド最上位リーグのプレミアリーグで初優勝を成し遂げた。FWジェイミー・ヴァーディやMFリヤド・マフレズ、そして元日本代表FW岡崎慎司らを擁したチームの大躍進は“ミラクル”と称された。
その後も2019-20、2020-21シーズンに連続でプレミアリーグ5位となり、FAカップやコミュニティー・シールドのタイトルも獲得した。しかし、2022-23シーズンに18位で10シーズンぶりに2部へ降格。この時は1年でのプレミア復帰を果たしたが、2024-25シーズンは再びプレミア18位となって降格。今季もその下り坂から抜け出すことができなかった。
「BBC」はこの10年のレスターの転落について特集。新型コロナウイルスの流行がオーナー企業であるキングパワーの経営に打撃を与えた影響は大きく、「ブレンダン・ロジャーズ監督(2019年2月-23年4月)の下でトーマス・トゥヘルが率いたチェルシーを破ってFAカップを制したが、質の高い投資は不足し、急速に衰退していった」とタイトル獲得後に一気に低迷。さらに「ロジャーズ監督退任後の3年間でクラブは7人の監督を招聘したが、関係者からは、スタイルを次々に変え、アイデンティティーを見失っていたチームの意思決定に疑問の声が上がっていた」と指摘されていた。
今年2月には人件費の高騰などによる財政規則違反で勝ち点6剥奪の処分も受けた。財政難やチーム作りにおける一貫性のなさが近年の凋落を招く要因となった。2018年にはクラブの躍進を支えてきたキングパワーのオーナー、ヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ氏がヘリコプター墜落事故により急逝。息子のアイヤワット氏がオーナーの座を引き継いだが、「ヴィチャイ氏を失った影響は計り知れないもので、今なおその影響から立ち直ろうとしている最中」なのだという。
深刻な財政難を抱えているなかで、3部リーグ降格により収入は激減となる見込みで、高額給与を受け取っていた選手たちの放出も避けられないだろう。10年前に奇跡を起こしたレスターに待ち受けるのは茨の道だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)




















