森保監督も「今日違うなと」 新聖地の”音”に感嘆…陸スタでピッチと距離も「忘れるぐらい」

視察に訪れた森保監督【写真:徳原隆元】
視察に訪れた森保監督【写真:徳原隆元】

名古屋は瑞穂スタジアムのこけら落としで福岡相手にPK戦で勝利

 名古屋グランパスは4月19日、百年構想リーグ西地区第11節でアビスパ福岡と対戦し、2-2の末PK戦スコア5-4で勝利を収めた。この試合は聖地・パロマ瑞穂スタジアム改修工事後初の試合で、こけら落としとなったなか、選手たちも新たなホームスタジアムについて「めっちゃいいですね」と言及した。

 試合前のアップが始まると、名古屋サポーターからは「ここがHOME 共に勝利を刻んで新たな歴史を」という横断幕が掲げられ、スタジアムのボルテージも上がる。チケットは今季初の完売となり、28924人が駆け付けた。

 しかし、新品の匂い漂うスタジアムではまさかの展開となった。福岡ホームで5-1と快勝していた名古屋だったが、この試合では押し込まれる。前半24分にFKから先制を許すると、同35分にも左サイドを崩され2点ビハインドで折り返した。

 反撃に出たい名古屋は後半頭からMF菊地泰智、MF浅野雄也の2人を投入し、猛攻を仕掛けると、スタジアムの雰囲気は前半と打って変わった。そして38分に木村のクロスから浅野が頭で合わせて1点を返した。

「1点取って応援のボルテージも上がったし、明らかに試合の流れも変わった。スタジアムの雰囲気が後押ししてくれたはすごい思いました」と、アシストした木村が言うようにスタジアムは一気に盛り上がった。さらにアディショナルタイム3分、MF小野雅史のシュートをゴール前にいた木村が左足インサイドで触りコースを変え、逆を突かれた相手GKの手の先を抜けてネットを揺らした。土壇場で同点に追い付いたホームチームに、サポーターも熱狂。スタジアムは割れんばかりの大歓声で、選手たちをさらに後押しした。

 雰囲気は最高潮となったなか、逆転まではいけず。それでもPK戦で名古屋GKシュミット・ダニエルが福岡の3人目FW道脇豊のキックを完璧にセーブ。名古屋は5人全員が決め、新たなホームスタジアムの初戦で勝利を手にした。

 1ゴール1アシストと大活躍の木村は、新スタジアムについて「めっちゃ良かったですね。陸上トラックがあるのでやっぱり距離があるじゃないですか。でも豊スタ(豊田スタジアム)に負けないような迫力だったし、国立とかと比べてコンパクトな分、すごい熱気でした。応援席から距離はありますけど、それを忘れるぐらいの感覚だったので、凄いいいスタジアムだなって思った」と、印象を語った。

 新スタジアムでは360度全方位に屋根が設置。その影響もあり、終盤の名古屋の追い上げ時には音が反響し、より応援の迫力は増した。

「(屋根が)ある方がいいなと思って。陸上のトラックも9レーンあるから遠いと思いますけど、声はすごい響いていた。選手としてはサッカー専用の方が好きですけど、あまり陸上競技場感を感じない部分もあった」と木村は言及し、MF和泉竜司も「声が響くというか、こもる感じは昔の瑞穂よりはあるので。豊スタ(豊田スタジアム)でもそれは感じますけど、瑞穂でも同じような、すごい良い風に持っていけると思う」と、同じような感想を持っていた。

 さらにこの試合を視察に訪れていた日本代表の森保一監督も「すごく素敵なスタジアムになったなと思います。サポーターの皆さんにとって、観客の皆さんにとっても、悪天候であっても濡れることなく観戦ができると思います」と、屋根が付いたことに触れつつ、「今日違うなと思ったのは、音響効果の臨場感というか迫力はすごく増したなと。サポーターの皆さんの声がピッチ上に響く感じで、本当に素晴らしいスタンドとピッチのパッションを感じられるいい空間になったなということを感じました」と、口にした。

 スタジアムは秋に行われるアジア・アジアパラ競技大会の開会式などが行われるメイン会場となるなか、グランパスは2020年12月12日の横浜FC戦(0-0)以来5年4か月ぶりに帰って来た。新たな聖地を味方につけたチームは、首位を走るヴィッセル神戸を追いかける。

(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)



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