昇格組の厳しい現実…11戦9敗に指揮官「完敗に近い」 唇を噛む選手「本当に悔しい」

千葉の小林慶行監督「非常に難しい。完敗に近いゲームだったと思います」
ジェフユナイテッド市原・千葉は、4月18日のJ1百年構想リーグ第11節で東京ヴェルディとアウェーで対戦し、0-1で敗れた。スコアは1点差だったが、90分を通して千葉はほとんどチャンスらしいチャンスを作れず。小林慶行監督の試合後の記者会見での総括も「90分を通して非常に難しいゲームだったと思います。完敗に近いゲームだったと思います」と、極めて短いものだった。
その後、質疑応答のなかで指揮官は、2週間前にも対戦していた東京Vが、常に前からプレッシングをかけてくるわけではなかったことが、想定外だったと話した。そして、センターバックがボールを持たされるようになることもあったなか、相手の背後を突く駆け引きに課題を感じていたと語っている。
ただ、この日の千葉にはベンチに強力な個の力を持つ選手達がいた。小林監督は、その交代カードを1点ビハインドとなった10分後の後半17分に切る。しかも、MF杉山直宏、MF津久井匠海、MFエドゥアルド、FWカルリーニョス・ジュニオと4枚同時という形だった。
これで流れが変わるかと思われたが、千葉はそれまでと変わらずにシュートまでいけなかった。その要因について、小林監督は「交代する前も、なかなか難しい時間は当然ありましたし」と言ってから、対戦相手の東京Vの守備力の高さについて触れた。
「相手チームなしには何も話せません。ヴェルディさんは、もともと守備は相当固いチームです。先制点を取ったあとの彼らの守備はすごく強度がありますし、間に差し込んでいくスペースもなかなかありません。でも、そういう相手に勝っていくためには、そこの技量を身につけていかなければいけませんし、チームとしての仕組みのなかで選手達の技術を発揮していけるトレーニングを重ねないと、もともと守備の堅さに強みのあるチーム相手にビハインドになったときには、そのままゲームをクローズされてしまう展開が増えると思います」
そして、守備の堅いチーム相手には、「だからこそ、先制点が一番重要だと思います」と強調した小林監督は、「そういうところや自分たちがどんなときに勝ち点を積み上げることができているのかを含め、もう一度、しっかりチームで共有して、もっともっと緊張感のあるというか、こういうゲームをしないように見直していきたい」と、この試合もチームの成長につなげていくことを誓った。
途中出場した津久井は、「やっぱり途中から入ったからには、流れを変えないといけない。そういう意図でピッチにおくってもらっているので。それができなくて本当に悔しいです」と、唇を噛んだ。そして、「まずは先制点を取りにいく。そこはブレちゃいけないし、前半からアウェーであるとか関係なく、もっとパワーを出していく。そこはみんなで改善できる部分かなと思います」と、小林監督と同じように先制点の重要性を口にするとともに、アウェーゲームの臨み方にも課題をあげた。
この試合を終えて今シーズンの成績を2勝9敗とした千葉。勝利した柏戦(2-1)と東京V戦(3-2)の2試合は、いずれも先制したゲームだった。また、ホームゲームであり、千葉ダービーと過去にJ1昇格プレーオフで敗れた因縁という特別なモチベーションをもたらすゲームだった点も共通している。8月から始まる2026-27シーズンに向けても、自分たちの課題、そしてどんな相手に自分たちは強く、対戦相手に応じてどのように戦わないといけないか、17年ぶりのJ1でブラッシュアップを続けていかなければいけない。
(河合 拓 / Taku Kawai)




















