エースが累積で「来週あるぞ」 城福監督からの期待…殊勲の25歳が乗り越えた「きつい時期」

寺沼星文が決勝ゴールを決めた【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
寺沼星文が決勝ゴールを決めた【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

東京Vの寺沼星文が決勝ゴールを決めた

 東京ヴェルディは4月18日、明治安田J1百年構想リーグの第11節でジェフユナイテッド千葉に1-0で勝利した。エースFW染野唯月ら主力3人が出場停止となるなか、勝ち点3をもたらしたのは、センターFWに入った25歳FW寺沼星文の一撃だった。

 昨季途中に水戸ホーリーホックから加入した寺沼は、今季ここまで開幕戦の水戸戦での1分出場のみ。負傷もあり、前節で8試合ぶりにベンチへ復帰したばかりだった。それでも、浦和戦で染野が通算3枚目のイエローカードを受けた瞬間から、この試合を見据えて準備を重ねていた。

「(この試合に懸ける思いは)めちゃくちゃ強かったです。ソメ(染野)が累積になった瞬間、ベンチにいたんですけど、その時から『来週これはあるぞ』と思って、これまで以上にいろいろやって準備してきましたね」

 その思いは後半7分に結実する。25歳ラストマッチとなったMF平川怜のクロスを起点に、MF深澤大輝のヘディングシュートのこぼれ球へ素早く反応し、押し込んだ。

「自分らしいゴールだなって思いました。大外っていうのは、どのチームが相手でもヴェルディは統一して狙っているので。良い折り返しとか、シュート(のこぼれ球)に詰めることができたと思います」

 兄と母が見守るなかでのJ1初ゴールとなったが、「J1でのゴールと言うよりも、ヴェルディで取れたことが自分としては感極まった」と振り返る。一方で、シュートの瞬間は得点を確信していなかった。

 それでも、ゴールが認められると、真っ先にベンチへ駆け寄った。「ヴェルディに来てからすごくきつい時期が続いていて…。今日、(メンバー外で)上にいるメンバーとか、ベンチのメンバーとも、きつい練習をしてきていたので、やっぱりみんなと自分のゴールを分かち合いたいなと思いました」と理由を語った。

 千葉戦に向けては、チームとして“寺沼シフト”も敷かれていた。「城福さん(城福浩監督)も、俺を中心にゲームを進めるようにみんなに言ってくれたので、すごくやりやすかったです。そういう(ロング)ボールが来ることによって、チャンスも生まれていたので、良かったなと思います」と手応えを口にした。

 加入後初ゴールについては、「きれいなゴールじゃないですが、イチ付くのと付かないのでは、FWとして全然違うというか。すごく嬉しいですし、大きいなと思います」と喜びを噛みしめた。

 もっとも、ポジション争いは続く。「ソメがスタメンで出ている試合が多いですが、FWにライバルが出てこないとダメだと思っています。そういう意味でも、城福さんにゴールで良いアピールはできたんじゃないかなと思います」と語り、定位置奪取へ意欲を見せた。

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