広島の初代総監督・今西和男氏が85歳で逝去 森保監督の恩師…”育成”の礎を築き上げた功労者

広島の初代総監督を務めた今西和男氏(写真は2008年)【写真:アフロスポーツ】
広島の初代総監督を務めた今西和男氏(写真は2008年)【写真:アフロスポーツ】

「日本一の育成型クラブ」というDNAを刻んだ広島創設の立役者

 サンフレッチェ広島は4月16日、初代総監督を務めた今西和男氏が同日に逝去したと発表した。享年85歳。広島の基盤と育成型クラブの土台を築いた功労者である。

 今西氏は1941年、広島市出身。東洋工業(マツダ)でDFとして活躍し、日本代表にも選出された。82年にサッカー部の再建を託され現場復帰すると、ハンス・オフト氏を招聘するなど改革を断行。Jリーグ参入とクラブ誕生に大きく貢献した。発足後は総監督として「サッカー選手である前に、良き社会人であれ」との理念を掲げ、多くの才能を育成。新スタジアム建設への誘致にも黎明期より尽力した。

 現在、日本代表を率いる森保一監督も今西氏が発掘した選手の1人。森保監督も「社会人として身に付けなければいけないようなことを今西さんがプランしてくださって、今に生きていることが多い」と話していた。

 株式会社サンフレッチェ広島 代表取締役会長 久保允誉のコメントは以下のとおり。

「サンフレッチェ広島の礎を築かれた初代総監督、今西和男氏の悲報に接し、深い悲しみと喪失感に堪えません。クラブを代表し、心より哀悼の意を表します。

 今西さんを一言で表すならば、まさに「教育者」でした。Jリーグ参入という激動の時代にあって、「広島という地方都市は、育成型のクラブを目指していかなければならない」という強い信念のもと、サンフレッチェ広島の誕生に多大なるご尽力をいただきました。才能を見出し、愛情を持って育て上げる。『サッカー選手である前に、良き社会人であれ』と説かれたその揺るぎない情熱が、『日本一の育成型クラブ』というサンフレッチェ広島のDNAとして深く刻まれています。

 また、長年のクラブの悲願であったサッカースタジアム建設につきましても、今西さんとはクラブの黎明期より誘致に向けて共に走り続けてまいりました。エディオンピースウイング広島という新たな舞台で躍動する選手たちの姿を、これからも末永く見守っていただきたかったと誠に残念でなりません。

 私がクラブ経営を引き継いでからは、現場の強化は今西さんに託し、それぞれの持ち場で共に歩んでまいりました。苦しいことも多くありましたが、私にとっては本当に楽しい時間でした。

 これまでのサンフレッチェ広島、そして日本サッカー界への計り知れないご功労に深く感謝申し上げますとともに、安らかにお休みになられますよう、心よりお祈り申し上げます。」

(FOOTBALL ZONE編集部)



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