昇降格なしも「痛い目に遭う」 J名門で問われる姿勢…主将が警鐘「このチームに居る資格はない」

横浜FMはFC東京に敗れ下位に沈む
昨シーズンの終盤までJ1残留争いに巻き込まれていた横浜F・マリノスは、J1百年構想リーグでも苦しんでいる。多くの負傷者を抱えるなか、迎えた4月11日の第10節FC東京戦では、前半を優位に進めながらもハーフタイム目前に先制点を許すと、後半に2点を加えられて1-3で敗れた。
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この試合で今シーズン初の先発出場を果たしたMF天野純は、「自分たちにも勝つチャンスが十分あった試合だったと思います。最後に決めきるか、決めきれないかというところで、自分は前半に3回くらいチャンスがありました。そこでの決定力の差が出たと思います。自分たちの方が個人として技術的にも、目の前の相手に勝つところのクオリティでも上だなとみんなが感じながら前半は戦えていたと思うし、その自信がああいうプレーにもつながったと思います。でも、やっぱり決めきるところですね」と唇を噛んだ。
失点シーンを振り返れば、出場機会を得た若い選手たちのミスが絡んでいる。負傷者の多いチームで、若手を助けられなかった歯がゆさを天野は口にした。「自分も若い時にミスをして、先輩に勇気づけてもらったり、『ミスから学べ』みたいに言われて育ってきました。今、僕は若い選手達を支える立場だし、ミスを自分が取り返してあげるくらいのクオリティを見せないといけない立場です。その面では、彼らの助けになれなかったことに自分自身、責任を感じています。若い選手には良い選手がたくさんいるので、これからも自信を持っていってほしいし、これを自分で乗り越えないと、ここから上にはあがっていけないと思うので、そこは言っていきたい」と、ゴールという結果で助けられなかった分も、ピッチ外で支えていくと語った。
百年構想リーグも後半戦に入っている。負傷者も多い横浜FMは、若い選手達がピッチに立つ機会も増えた。彼らがピッチ上で経験を積めている一方で、伝統的にあったチームの『勝ち癖』のようなものは、薄くなってきている感がある。
キャプテンのMF喜田拓也は「結果に左右され過ぎずに、成長につなげることは大事」と前置きしつつ、「一方でやっぱり結果を出しながら進みたい」と続けた。そして残り10試合を切っている百年構想リーグEASTでの戦いに向けて「昇降格もない、特殊なレギュレーションだというのはみんなが理解しています。これはシーズン前から言っていることですが、急に勝負にこだわろうとしても、その力はすぐに付くものではありません。夏からいろいろなものが懸かった新シーズンが始まって『そこからが本番だ』『そこから勝負にこだわろう』と思っても、痛い目に遭うと思っている」と警鐘を鳴らした。
そのうえで「何かが懸かっていようが、いまいが、この目の前の一勝がどれだけ大切か、そこはもう一回問うべきだし、負け慣れるチームになるのは絶対にイヤなので。いろんな難しさと今、戦っていますが、そこをどう持って行くか。自分たちで良い方向に持って行けるように『誰かがやってくれる』ではなく、自分から発信する、アクションする。このクラブに居る時間だけでもいいから、そこに100%、すべてを捧げられなければ、このチームに居る資格はないと思う。それは全員がやるべきだし、やらないといけない」と、名門復活に向けた重要な時間になることを再度強調した。
(河合 拓 / Taku Kawai)




















