緊急出場→先制弾→PK取消…激動の1日も「意味ない」 浦和23歳の本音「まだ全然ダメ」

浦和の根本健太【写真:徳原隆元】
浦和の根本健太【写真:徳原隆元】

浦和の根本健太「自分の得点というのは意味がないなと思います」

 浦和レッズは4月5日のJ1百年構想リーグ第9節、川崎フロンターレ戦に2-3で敗れた。試合前のアクシデントで急きょスタメン出場したDF根本健太は、先制ゴールを決める活躍を見せた一方でPKの判定が取り消しになるなど、多くのことに直面する1日になった。

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 この日の浦和はスタメン発表時点でDF宮本優太とDFダニーロ・ボザのセンターバックコンビが見込まれていたが、ウォーミングアップ中の負傷により宮本が出場を取りやめたため、ベンチメンバーから根本が繰り上がった。そして、ボザとのコンビを組んで試合をスタートする。その前半2分になろうというタイミングで浦和がフリーキックのチャンスを得ると、根本はゴール前に攻撃参加。MFマテウス・サヴィオのキックを左足ボレーで叩き込んだ。

 しかし、残念ながらフィールド上でオフサイドの判定だった。ところが、根本のポジションはかなり際どく、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)がチェックをすると3Dラインを引くなど時間を要することになった。その結果、約5分間の中断があった末にゴールが認められ今季初ゴールになった。

 その根本だが前半32分、川崎MFマルシーニョのシュートブロックに入ったところでハンドの反則があったとしてPKのホイッスルを吹かれてしまう。しかし、ここでもVARが介入し、オンフィールドレビューの末に根本の腕にボールは当たっていないとして取り消しに。胸をなでおろす結果になった。

 しかし、後半33分には相手セットプレーの二次攻撃からのクロスで、マッチアップしていたFWラザル・ロマニッチに頭で押し込まれて同点ゴールとなる悔しい結果に。試合はアディショナルタイムにミドルシュートで決勝点を奪われて2-3の逆転負けになった。

 試合を終えた根本は、厳しい表情で「結果を残せたというのはあると思いますけど、あの形でスタメンになって、あの状況で勝たせられる選手にならないと、浦和レッズの選手としてはまだまだ足りないなという感じがあるので、その部分では自分の得点というのは意味がないなと思います」と振り返る。そして「VARが長い時間入ったところでふわっとするかもしれないですけど、そこでどういうふうに自分たちペースに持っていくか、そういう気持ちの面でもチーム全体で作っていかないといけない」と話している。

 川崎戦はスクランブルでの出場になったが、ここまで百年構想リーグは9試合すべてにフル出場となった。昨季に流通経済大から加入して2年目のセンターバックは勝ち点11という現状を「もちろん満足はしないですし、なんだったら不満というか、足りないな、まだ全然ダメだなというのは、ハッキリしている。これは浦和レッズのやりたいサッカーじゃないですし、浦和レッズのサッカーは1-0でも、内容もありますけど、まずは勝ち切るというのが大事だと思うので、このエンブレムを背負う限りは本気で勝つためにプレーしなければいけない」と、受け止めた。

 ジェットコースターのように浮き沈みのある激動の1日を過ごした根本だが、浦和の最終ラインで新たなリーダー格としての期待も大きい。こうした経験をどのように糧にしていくのかが問われることになりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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