日本代表が「なぜこれほど強くなったのか」 米メディア特集…アメリカ人コーチの功績

米スポーツ専門メディアが日本サッカーの技術的な進化を特集【写真:徳原隆元】
米スポーツ専門メディアが日本サッカーの技術的な進化を特集【写真:徳原隆元】

フィリピンが「世界で初めて」採用、日本発の育成メソッドがアジア全域に拡大

 日本代表が世界を驚かせる躍進を遂げている。カタール・ワールドカップ(W杯)でドイツやスペインを破ったサムライブルーの根底には、長年日本で草の根の技術指導に携わってきたトム・バイヤー氏の存在がある。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレティック」は「現在の日本で目にしているもの。我々の選手は、今まさに世界で最もスカウトされている選手たちだ」と伝え、日本サッカーの技術的な進化を特集した。

【PR】ABEMA de DAZN、2/6開幕『明治安田Jリーグ百年構想リーグ』全試合生配信!毎節厳選6試合は無料!

 記事では、日本が非主流の国から世界屈指の技術先進国へと変貌を遂げた過程に注目している。バイヤー氏は40年間にわたり日本で活動し、2000以上のイベントを全国で実施してきた。その影響力は絶大で、Jリーグの発展から2002年W杯、さらには日本代表MF南野拓実の育成や2011年のなでしこジャパンの世界制覇にまで及んでいる。「このアメリカ人コーチのメソッドを何百万人もの子どもたちが経験した」と、その広範な普及を称賛している。

 同メディアは「なぜ日本がこれほど強くなったのか、ほとんどの人は説明できない。それは草の根サッカーを理解していないからだ」と指摘している。バイヤー氏の持論によれば、育成の鍵はエリートレベルではなく、歩き始めた瞬間からの「エントリーレベル」にある。「非常に優れた選手と最も未熟な選手の差を縮めることができたとき、そこに魔法が起きる」と、日本が達成した育成モデルの成功を評価した。

 さらに現在の日本代表についても言及しており、主将のMF遠藤航をはじめ、南野、MF堂安律、FW上田綺世、MF旗手怜央といった主力選手たちがバイヤー氏のスクール出身であることに触れている。「以前のW杯で、5人の選手が我々のスクールから輩出された」と伝えており、「このチームが今、史上最高であることに疑いの余地はない」と綴っている。

 アジア全体のサッカー文化を変えようとする動きも加速している。「アジアには6歳未満の子供が6億3000万人いる」と言及しており、日本で培われた知見が他国へも波及。フィリピンが正式な育成パスウェイとしてこのメソッドを採用したことに対し、「世界211か国のうち、公式に採用した最初の国だ」と報じた。10年後、20年後に再び日本のような成功物語が繰り返される可能性を示唆している。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング