代表OBも驚愕した日本人「ずば抜けていた」 イングランド翻弄プレーに「森保監督も確信に」

【専門家の目|太田宏介】決勝弾をアシストした中村敬斗の出来を絶賛した
森保一監督率いる日本代表は現地時間3月31日、ウェンブリー・スタジアムでイングランド代表と対戦し、1-0で勝利した。この試合で圧巻のプレーを披露した25歳MFについて元日本代表DF太田宏介氏が絶賛している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
【PR】ABEMA de DAZN、2/6開幕『明治安田Jリーグ百年構想リーグ』全試合生配信!毎節厳選6試合は無料!
◇ ◇ ◇
「森保監督にしてもこの試合での評価が確信に変わって、左サイドを安心して任せられるような、ずば抜けていたパフォーマンスを見せたと思います」
そう太田氏が感嘆したのはイングランド戦で三笘薫の決勝弾をアシストしたMF中村敬斗だ。中村はこれまでの代表戦において途中出場が多かったが、MF南野拓実の負傷離脱もあり三笘と左サイドでコンビを組んだ。
試合はイングランド相手にボールを持たれる展開も、日本は前から激しくプレスは行かずにブロックを敷いて対応。その際WBに入った中村はほぼ最終ライン付近まで下がり、何度もボール奪取を見せ、守備で貢献していた。
「これまで森保ジャパンの中で得点数も含めて、攻撃の貢献度が高かったですけど、南野選手が不在で、三笘選手が1個前の位置に入った。これにより中村選手に与えられたタスクってすごい多いと思うんですよ。攻撃の面でも他の選手とは違った色を出さなきゃいけないし、かつ守備もやっぱりハードにやらなきゃいけない中で、ほぼ完璧に抑え込んでいたんで。最終ラインまで下がってボール奪取、体を張った守備はものすごく効いていた」
さらに守備だけでなく中村は攻撃でも魅せた。前半23分、中盤で三笘がボールを奪取すると、カウンターを発動。最終ラインにいた中村はその瞬間に全力スプリントで駆け上がると、パス交換から抜け出した三笘が左サイドのMF中村敬斗へスルーパスを通す。ボールを受けた中村は仕掛ける素振りから、中央へ走り込んだ三笘へリターンパスを出して、これをダイレクトで流し込み先制点を奪った。
このゴールシーンについて太田氏は「先制点のところなんかは、あれだけのスプリント能力を見せて、相手選手も奪われてから『攻』から『守』とへ切り替えていた中で、1人だけちょっとスピード感が違った。三笘選手の持ち出し、ドリブルのコース選択も素晴らしかったんですけど、やっぱりあそこに中村選手が走らないとあのゴールは生まれていなかったし、信じてスプリントをしている三笘選手との関係性がいいからこそ、出してまた受けてっというゴールにつながったと思います」と、一連のプレーの連続性について解説した。
その後日本はイングランドに決定機を作られるも、GK鈴木彩艶や途中出場のDF菅原由勢のスーパークリアもあり、1点を守り切った。日本はスコットランド戦(1-0)に続き英国遠征を2連勝で終えた。
この試合を通じて評価を挙げた選手を聞くと、「何より、左サイドの中村選手は抜群でしたね。トレンドになっていたみたいですけど、それぐらいインパクトを与えていたと思う。守って良し、攻撃しても良し。だからかなり評価を上げたと思いますね」と、言及している。
さらにもう1人、「あとは、鈴木彩艶選手じゃないですか?シュートストップもそうだし、振る舞いというか、まさにその存在感、いるだけで頼もしい、心強い。画面通して見ても、入る気しないですもんね。終盤クロス入れる戦い方をしてきて、押し込まれてもキーパーが一番堂々として、かつ感情が高ぶることなく周りをしっかり鼓舞できる。これまでになかった、ゴールキーパーの存在感というか。見てて非常に頼もしい選手ですよね。やっぱり外国のキーパーと日本のキーパーで大きな差を感じてしまうけど、ちょっと鈴木彩艶選手すごくなってきたなと思って」と、その堂々たるプレーに感嘆としていた。
最後には「中村選手もしかり、伊東選手も安定して高いパフォーマンスを出せるし、そこに三笘選手、堂安選手がいて、ここにまた違った菅原選手も入って来て、ウイングの層は非常に厚いなと。それぞれの武器、長所を試合展開に応じて起用できる。いい駒が揃ったなっていう印象がすごくあります。予選無敗のイングランドに、内容的に期待も持てるので本大会が楽しみですね」と締めくくった。
(FOOTBALL ZONE編集部)

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

















