三笘薫の“4年間”が詰まった一撃「居続ける選手に」 プレミアで進化…母国も認めた「危険な選手」

三笘薫がイングランド相手に決勝ゴール【写真:徳原隆元】
三笘薫がイングランド相手に決勝ゴール【写真:徳原隆元】

イングランド相手に決勝点をマークした

日本代表(FIFAランク18位)は現地時間3月31日、ウェンブリー・スタジアムでイングランド代表(同4位)と国際親善試合で対戦し、1-0で勝利した。前半23分に歴史的初勝利をもたらす先制ゴールを挙げた三笘薫(ブライトン)は「プレミアでやっている選手もいましたし、僕もやっている身としては負けられない気持ちが強かった。代表の中でもサバイバルですし、この試合で結果を残すことが大事だと思っていた。シャドーで結果を出すことで、本大会につながると思っていた」と振り返った。

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 名実共に日本代表のエースとしてこの試合に臨んだ。イングランドのトーマス・トゥヘル監督は前日会見で「三笘を止めるのは難しい。彼にボールを持たせないことが1番の方法。ドリブル、加速が長けている素晴らしい選手だと思う」と警戒。この日、フル出場したエリオット・アンダーソン(ノッティンガム・フォレスト)も「三笘は間違いなく危険な選手」と語っていた。

その“警戒”こそイングランドから認められた証。これまで世界最高峰のプレミアで4シーズンで108試合22得点18アシストという成績を残してきた。2021年に川崎フロンターレからブライトンに移籍を決めた時に「プレミアに居続ける選手になる」という目標を立てた。マンチェスター・ユナイテッドでプレーした香川真司やリバプールでプレーした南野拓実らビッグクラブでプレーしたアタッカーはいるが、世界のトッププレーヤーが集まるプレミアで長期間にわたり活躍した攻撃の選手は三笘が初めてだ。

 そのためにプレースタイルの引き出しも増やした。1年目、2年目は左サイドでスピードの緩急を生かしたドリブルでリーグを席巻したが、3年目の昨季は変化があった。ファビアン・ヒュルツェラー監督から守備意識を高く持つこと、そしてゴール前に入っていくことを求められ、内側のポジションでプレーすることが増えた。

「僕自身は総合的に高い選手を求めている。プレミアでずっと長くプレーし続けるためには、ドリブルだけではなくて、パスも、シュートも、守備も、ランニングもそうですし、全てができないといけない」

 この日のゴールは、まさにプレミアで培ったものが結集していた。自陣まで戻ってコール・パーマーからボールを奪うと、すぐさま前を向いて急加速。上田綺世からの落としを受けると、ゴール中央をドリブルして左サイドの中村敬斗へ。その間にゴール前まで走り込むと、最後は折り返しのグラウンダーのパスを冷静にゴール右隅に流し込んだ。シャドーのポジションで結果を出すことができたのも、全てプレミアで成長し続けてきたからだ。

 聖地ウェンブリーで“母国”を撃破する立役者となったが、目標はあくまでW杯。「今日のコンディションではまだまだW杯で戦えるような状態ではないので。もっと上げていきたい」と三笘。歴史的初勝利も、まだ通過点でしかない。

(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)



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