怒涛の1年→初招集「自分が一番点を取れる」 3日間で確信…21歳の誕生日に示した“流儀”

塩貝健人は初の代表で21歳の誕生日を迎えた
日本代表は現地時間3月26日、スコットランド・ダンバートン市内でスコットランド代表戦に向けてトレーニングを行った。この日、21歳の誕生日を日本代表の合宿地で迎えたFW塩貝健人(ヴォルフスブルク)は「21歳になりたてから大事な試合がある。しっかりこの2試合でアピールして、ワールドカップの年なので頑張りたい」と言い切った。
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21歳という節目に思うことがないわけではない。「サッカー選手の寿命を考えた時に、32歳から35歳くらいまで。あと10年ちょっとしかできないのかと」。笑いをまじえながらも、その言葉の奥には切実さがにじむ。
NECナイメヘンでのブレイク、今冬のヴォルフスブルク移籍、そして初の日本代表招集——。怒涛の1年を駆け抜けてきた塩貝は、W杯イヤーの誕生日に改めて自分を奮い立たせていた。
「21歳になるタイミングでアンダーの代表ではなく、こっちの代表に入れることは幸せなことだと思う。しっかりここで結果を残してやるしかない」
代表合宿での3日間、塩貝の感触は上々だ。「自分が積み重ねてきたことは間違いないとわかった。コミュニケーションを取りながらやれば、僕のストロングを生かしてくれる選手はいっぱいいる」と言い切る。
特にNEC時代から共に戦ってきた佐野航大、小川航基との連携には手応えがある。
「NECの時はずっと一緒にいたので。僕の特徴を航大君だったり、航基君も知ってるし、僕も彼らの特徴を知っている。チームで積み重ねてきたことが、こうやって代表で生かせるというのはすごく嬉しいこと。どういうメンバーになるかわからないですけど、出たら航大君からのアシストを決めれればいいかなと思います」
ストライカーだけでなくシャドーとしても起用される可能性が高いが、「ストライカーがどういう動き出しをしてほしいかはわかっている」と、クラブでの経験が生きていることを強調。ポジションがどこであれ、“どんなパターンでゴールを奪うか”、そこだけを突き詰めてきた21歳のストライカーは、代表の舞台でも自分のやり方を曲げるつもりはない。
「自分が一番点を取れるのは確か」。その言葉は根拠のない自信から来るものではない。積み上げてきたものへの確信である。21歳の誕生日、塩貝健人はW杯へ向けて静かに牙を研いでいる。
(林 遼平 / Ryohei Hayashi)

林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。



















