闘莉王が森保ジャパンに提言「4バックで」 求められる経験値…最大のキーマンが「成否を分ける」

闘莉王氏が森保ジャパンに提言【写真:荒川祐史】
闘莉王氏が森保ジャパンに提言【写真:荒川祐史】

MF守田英正は今回の英国遠征ではメンバーに選出されなかった

 2019年の引退から7年、かつての闘将は今もなおサッカーに情熱を注ぐ。元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は後輩の奮闘を今も追う。北中米ワールドカップ(W杯)に向けた最後のイギリス遠征に臨む森保ジャパン。本大会まであと2か月半に迫る中で必要なピースは何なのか。「FOOTBALL ZONE」独占インタビューの最終回は、闘将が提言するW杯のベスト布陣と、悲願のベスト8以上へ向けた至極のアドバイス。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞/全4回の4回目)

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 いまだに「W杯」と聞けば血が沸る。闘莉王氏の視線は常に日の丸の現在地。8大会連続の出場となるW杯で日本が世界のトップ層を崩すための“一手”として闘将は4バックの布陣を推奨した。

「今の日本代表が持っている個々の攻撃力を最大限に生かすなら、俺は4バックでいくべきだと思う。バランスと、それぞれの役割が一番明確になる。それに今の日本代表は守備力と経験値が豊富にある」

 森保ジャパンは3月に英国遠征を実施。現地時間の28日にスコットランドと、31日にイングランドと対戦する。W杯までは最後の“選考”の場となる。なかでも、ドイツの強豪バイエルンでポジションを掴み取るDF伊藤洋輝が1年ぶりの招集。1年9か月ぶりに復帰したDF冨安健洋は負傷離脱によって遠征に参加できなかったが、闘莉王氏は本大会を見据える。

「この2人がいいコンディションで戻ってきたら4バックを試せる。左サイドバックに伊藤洋輝選手、バイエルンで試合に出ているし、冨安健洋選手と板倉滉選手を並べたら世界基準のセンターバックになる。森保監督としても強気の采配ができるんじゃないですか。右サイドバックは人選が難しいけど、ドイツでスタメン出場している菅原由勢選手を推したい」

 何より、グループステージで同居するオランダ、チュニジア、欧州プレーオフ勝者に勝つため最大級のキーマンは「やっぱり三笘薫」。カタールW杯では“ジョーカー”として日本を衝撃的な勝利に導いた三笘が世界相手に“時間”を作ることができれば、再び歴史が動くと見た。

「三笘のコンディションが最高潮であることが、大会の成否を分けると言ってもいい。彼がボールを持てば、相手は2人、3人と警戒せざるを得ない。それだけで相手の守備ブロックに歪みが生まれるし、味方が動くための『時間』を作ることができる。ドリブルで突破するだけが三笘じゃない。彼が左でタメを作ることで、中央の久保(建英)がより自由になったり、違いを生み出すことができる。いかに良い状態で三笘にボールを渡せるか。そこから日本の攻撃のバリエーションは無限に広がっていく」

 そして、その三笘へのルートを開拓するために必要な人材と名を挙げたのが今回、選外となったMF守田英正だ。森保監督は理由として「彼の戦術理解度で言えば、試すというより、いつでも代表の舞台に戦力として入ってこれるだけの力はあると評価しつつも、全体の競争のバランスも見ています」と話していた。川崎フロンターレ時代の元同僚同士だからこそ生み出せるコンビネーションに着目した。

「ダブルボランチは非常に重要で、俺は遠藤航と守田に託したい。経験値の違いはW杯で必要になると思うし、何より守田が一番三笘の生かし方を知っている。佐野海舟、田中碧、鎌田大地……誰が出てもハイパフォーマンスは期待できるけど、初戦のオランダ戦に限って言えば遠藤と守田の安定感は求められるかな」

 最終ラインから前線まで、森保ジャパン発足以降積み上げてきたベースは確かにある。本大会までも主力の怪我人続出など試練はあった。今シリーズも主将の遠藤や久保、メンバーに名を連ねたものの離脱した冨安らが不在。北中米でもイレギュラーは起こり得る。「でも、今の日本代表はそれを動じずに乗り越える経験値を持っていると思う」。闘将が願う日本サッカーの未来。今もなお、ブラジルの地から共に熱く燃え続けている。

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