森保Jの新兵器「流れを変えられるのは僕」 浅野拓磨を彷彿…“持ってる”20歳韋駄天のジョーカー像

塩貝健人はNECで途中出場11試合7得点
日本代表に初招集されたFW塩貝健人(ヴォルフスブルク)が3月24日、スコットランド・グラスゴー近郊で行われた英国遠征の練習初日に参加した。北中米ワールドカップ(W杯)のメンバー発表前、最後の活動でサプライズ招集。1トップからシャドーまで務まる規格外のスピードスターは、節目でゴールを挙げてきた“持ってる男”だ。「流れを変えられるのは僕だけ」。勝利を手繰り寄せるジョーカーとして20歳の挑戦が始まる。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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手がかじかむほど、寒さが残るスコットランドに精悍な顔つきの20歳が現れた。初めての日本代表。ドイツでプレーするDF菅原由勢やMF堂安律らと談笑しながらピッチに入り、時折笑顔も見せた。ここから目指すW杯への道。決意は固い。
「パスを出してもらえれば。多少きつくても、そこに走って。馬力が僕の武器。得点、ゴールを奪うことで結果を出していきたい」
W杯メンバー発表前、最後の活動で初めて名を連ねた。今シーズン初め、オランダ1部NECナイメヘンで12試合に出場して7ゴール。すべての得点を11試合の途中出場で奪った。その時間は計286分。短い時間でも圧倒的な決定力を見せつけ、冬に5大リーグのドイツ1部ヴォルフスブルク移籍を決めた。
「自分が出る時は大体ゲームを変えなきゃいけない時。そういう意味では自分が出たら変えられる自信がある。サブでもスタメンでも自分がやることは変わらない」
ジョーカーとして絶大な自信を持つ。まだ無名だった國學院久我山高時代は10番を背負い、全国高校サッカー選手権で活躍。卒業後にプロ入りではなく慶應義塾大学への進学を選択し、1年生にして横浜F・マリノスの特別指定選手に承認されると、2024年4月J1初スタメンの一戦でいきなり初ゴールを挙げた。大学生Jリーガーとして衝撃を与え、同年8月には大学を休学して渡欧。NECでも、昨年2月のPSV戦で移籍後初得点するなど、首位相手に試合を決める勝負強さがある。まさに“持ってる男”だ。
前回のカタールW杯でも試合の行方を左右したのは“ジョーカー”。特に初戦のドイツ戦で勝ち越し弾を挙げたFW浅野拓磨を彷彿させる爆発力とスピードは武器の1つ。浅野も“持ってる男”として本大会で結果を残した。さらに塩貝自身、今季高まる決定力はポジション変更によって鍛えられた。
「チームではシャドーも1トップもすることがある。どっちもやって自分の幅が広がった。例えばシャドーの時はストライカーが入る位置が分かる。どうやって抜ければゴールに近づけて得点を奪えるか分かるようになった。どこでも点を取れるようになった」
現在、日本代表はMF南野拓実やMF久保建英らシャドーを務めてきた中心選手が負傷で離脱中。塩貝のような新たなエッセンスは、森保ジャパンにとっても力強い存在だ。
「自分だったらできるとずっと思っている。どれだけアピールできるか」
W杯出場のために、ヴォルフスブルクで奮闘してきた。自らを成長させて掴んだA代表の初招集。次なる目標は北中米の地だ。「実力があってここにいるんだということを証明できれば」。逆転のメンバー入りへ——。必ずチャンスを掴み取る。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

















