発表直前で出番なし「もう無理かもな」 代表初招集、塩貝健人がW杯へ「流れを変えられるのは僕だけ」

日本代表入りした塩貝健人【写真:ロイター】
日本代表入りした塩貝健人【写真:ロイター】

塩貝健人が初招集の日本代表へ思いを語った

日本代表に初選出されたドイツ1部ヴォルフスブルクに所属するFW塩貝健人が3月21日、スコットランド代表(日本時間29日/グラスゴー)、イングランド代表(同4月1日/ロンドン)と戦う英国遠征に並々ならぬ決意を示した。ホームで行われたブンデスリーガ第27節ブレーメン戦(0-1)に途中出場。試合後、取材に応じた塩貝は「最後にいいところをかっさらってW杯に滑り込んで、アメリカで僕が点を取りたい」と意気込んだ。

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 悔しさは隠さなかった。残留争いを強いられるヴォルフスブルクはライバルのブレーメンと直接対決。後半23分に先制点を許すと直後、ベンチスタートだった背番号7が呼ばれた。同24分に塩貝がピッチに立つと、同36分にはロングボールに反応して相手DF2人をかわしてペナルティーエリアに進入。切れ味鋭いドリブル突破でチャンスを見せたが、ゴールは遠かった。

 試合終了の笛が鳴ると、塩貝はピッチに立ち尽くした。フル出場した相手の日本代表DF菅原由勢から肩を叩かれるも、悔しそうな表情は消えなかった。

「めちゃくちゃ大事な試合だったので勝ちたかった。個人的にも2人剥がしてラストパスを出したけど、自分でシュートまで打ち切って、自分でやるしかない。あいうところはもう1個レベルアップして試合を決められるようにならないとなと思います」

 19日に発表された3月シリーズの日本代表メンバー入りを果たした20歳。スコットランド戦、イングランド戦でA代表デビューを目指す。6月の北中米ワールドカップ(W杯)出場のためにも猛アピールが必要となる。

「ずっと目指してやってきた。呼ばれるか、呼ばれないかのところでなかなか僕にチャンスはこなかったけど、ずっと準備はしていた。代表に入ってもやれる自信もあるし、森保さんが3月という一番大事な時に呼んでくれた。初選出は僕だけなので、ファーストチャンスでラストチャンス。期待の表れだと思うし、期待に応えられるように練習からアピールして出番を得て、2試合で結果がついてこればW杯につながる」

 180センチの肉体から繰り出す力強い推進力とスピードが持ち味。今季はオランダ1部NECナイメヘンで“切り札”として7ゴールを量産し、5大リーグのブンデスリーガへ移籍した。「やっぱりゲームで厳しい時に流れを変えられるのは僕だけだと思う。スコットランドとイングランドは強いチームなのでその相手にどれだけできるのか楽しみだし、しっかり準備してやっていきたい」と、ストライカーの強烈なメンタルも持ち合わせる。

 ただ、不安もあった。招集歴のない塩貝にとって、W杯のメンバー入りを目指すなら、現実的に3月の英遠征に参加しなければ厳しい。だが、代表発表直前の3月14日ブンデスリーガ第26節ホッフェンハイム戦では出番なし。「正直もう無理かもなと思った。ちょっと心が折れかけていた。何のために練習するのかわからなくなっていた」。だが、ブレない目標のW杯に照準を当ててもう1度自身を奮い立たせた。

「今やらなきゃと感じていて、プレッシャーも感じているけど、そのなかでもチャンスを逃すわけにはいかないし、最後良いところをかっさらって、W杯に滑り込んで、アメリカで僕が点をとって、W杯で史上最高の成績を残せるように貢献できたら」

 24日には日本代表合宿がスタートする。塩貝の挑戦はここからだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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