元日本代表35歳も驚愕「カズさんは別次元」 家に飾る写真…「覚えているよ」に感激

 福島戦に出場した山田直輝【写真:Getty Images】
福島戦に出場した山田直輝【写真:Getty Images】

岐阜の山田直輝「カズさんが来てくれたことは、J3にとっても大きいですよ」

 FC岐阜の元日本代表MF山田直輝が、今季初出場でチームの勝利に貢献した。山田は3月15日、岐阜・長良川競技場で行われた百年構想リーグ福島ユナイテッドFC戦の後半26分に交代出場。直後に同点ゴールの起点になるなど、幅広い視野と高い技術でチームに2-1の逆転勝利をもたらした。

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「勝ててよかったです」と笑顔の山田。前半リードを許すなど福島ペースだった試合の流れを変えた。同時投入されたMF泉澤仁とともに中盤を活性化。素早いプレスと的確なポジショニングで福島が持ち味とする細かいパス回しを封じ、岐阜に流れを呼び込んだ。

 試合後には、福島の59歳FW三浦知良に挨拶した。浦和で活躍していた19歳のとき、取材で一緒になったときに撮った写真は今も家に飾ってある。「カズさんに『覚えているよ』と言ってもらって、それだけですごく嬉しかったです」と、サッカー少年のように満面に笑みを浮かべた。

 ユース年代から日本代表の中心として期待されたが、相次ぐ怪我に悩まされてきた。引退も考えたものの、好きなサッカーを続けるために昨年J1からJ3へと戦いの舞台を変えた。チームの日本選手最年長だが「カズさんは別次元。僕なんか35歳でギリギリで選手を続けているのに、信じられない。目標なんてとんでもない。レベルが違いすぎますよ」と笑った。

 この日、カズはベンチ入りするも出番なし。それでも「メンバーに入っているだけですごいこと。岐阜に来てくれることが早く分かっていたら、もっとたくさんお客さんが集まったと思います」と、今季初ナイターのためか3339人と控えめだった観客数を振り返って言った。

 憧れの人への感謝も忘れない。「カズさんが来てくれたことは、J3にとっても大きいですよ。福島はもちろん、カテゴリー全体が盛り上がる。今まで以上にJ3が注目されますから」。埼玉スタジアムの5万人を超えるサポーターの声援を浴びてプレーした山田ならではの言葉だ。

 後半41分には柏から期限付き移籍中の19歳FWワッド・モハメッド・サディキが逆転ゴール。交代直後のプロ初得点でチームを勝利に導いた。選手層の厚さを見せてリーグ2位に浮上した岐阜。35歳の山田は先発出場を目指しながらも「与えられた役割でチームの勝利に貢献していきたい」と、話していた。

(荻島弘一/ Hirokazu Ogishima)



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荻島弘一

おぎしま・ひろかず/1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者として五輪競技を担当。サッカーは日本リーグ時代からJリーグ発足、日本代表などを取材する。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰。20年に同新聞社を退社。

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