元J助っ人が「全盛期と変わらない」 FK名手の代表OBも感嘆「GKからしたら無理ですね」

現在オーストリアでプレーするフアン・マタ(写真は神戸在籍時)【写真:徳原隆元】
現在オーストリアでプレーするフアン・マタ(写真は神戸在籍時)【写真:徳原隆元】

【専門家の目|太田宏介】フアン・マタが華麗なFK弾

 オーストラリア1部メルボルン・ビクトリーに所属する元スペイン代表MFフアン・マタは、3月7日に行われたAリーグ第20節のシドニーFC戦で華麗な直接FKを決めたなか、元日本代表DF太田宏介氏が「一番蹴りたい質のFK」と絶賛している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 メルボルンにとっては、勝てばシドニーFCに勝ち点で並べるという大一番。前半34分に華麗な一撃から試合が動く。ペナルティーアークすぐ外の右寄りの位置でFKのチャンスを得ると、マタは左足を振り抜いた。ボールは帰りな弧を描き右ポストを叩いてゴールに吸い込まれた。

 太田氏は「全盛期と変わらない」と感嘆。「力任せではないというか、ボールの弾道と、鋭く曲がる落差と、もうここしかないでしょっていうところ。ポストに当てて決めるFKって、めちゃめちゃ気持ちいいと思うし、これはマジで気持ちいいっすよ。本当練習みたいに蹴っている」と、現役時代にFKの名手としてゴールを決めてきた太田氏が選手目線で解説する。

「ゴールまで距離も近いから、壁の上を越すことができても、そこから枠に落とすのが結構難しい。ある程度GKもここに来るだろと分かっているなかで手を伸ばしても届かない完璧なコースに、蹴り込んでいるので完璧ですね。これってすごく色んな駆け引きがあって、ちょっとタイミングずらした時にあんな完璧なコースに蹴られたらGKとしてはやっぱり無理ですね」

 現在37歳のマタは欧州強豪を渡り歩き、UEFAチャンピオンズリーグ、FAカップ、UEFAヨーロッパリーグなどのタイトルを獲得。2023年にはヴィッセル神戸に加入したが、わずか1試合のプレーに終わっていた。2024年夏からオーストラリアへ渡り、Aリーグのウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCへ加入。昨季は負傷などもあり23試合1ゴール3アシストで本領発揮とはならなかったものの、今季から移籍したメルボルン・ビクトリーでは20試合4ゴール10アシストと爆発している。

「非常に今シーズン調子良くて、かなりAリーグを盛り上げている。ここまでのAリーグで世界的な選手、最初はデル・ピエロがいてとか小野伸二さんが来てって、盛り上げていたけれど、最近はあまりなかった。本気でプレーにコミットしてくれる選手が決して多くないなかで、4ゴール10アシスト。これは素晴らしいですし、このFKはすごい。チームにはまっているんでしょうね。ここから結構オーストラリアのサッカーが盛り上がるかもしれないですね。欧州で活躍するっていう選択肢と、30過ぎてきてからあえてこっちに行くっていうのは面白い選択肢じゃないかなと思いますけどね」と、かつてオーストラリアのパース・グローリーで2シーズンプレーした太田氏ならではの見解を示した。

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