J初先発知り「試合前日に顔真っ青」 エース完封の19歳…192センチDFを同僚絶賛「凄くポテンシャルある」

神戸の山田海斗がJ初先発【写真:柳瀬心祐】
神戸の山田海斗がJ初先発【写真:柳瀬心祐】

神戸の生え抜き19歳DF山田海斗が福岡戦でJ初先発

 ヴィッセル神戸は2月27日、百年構想リーグ第4節でアビスパ福岡と対戦し、2-1で勝利を収めた。この試合でJリーグ初先発を飾った神戸DF山田海斗は「緊張はすごくしました」と振り返った。

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 緊張を感じさせず、19歳とは思えぬ落ち着いた出来だった。山田は今月17日に行われた、アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)ジョホール・ダルル・タクジム戦で初先発を飾ると、21日に清水エスパルス戦でJリーグデビュー。そして福岡戦では、出場停止となった主将DF山川哲史に代わりCBにスタートから入った。

 試合の序盤は相手エースFWのシャハブ・ザヘディと何度も競り合うシーンがあり、空中戦でバチバチにバトル。1本目はザヘディに競り負けたが、「自分なりに改善して、うまく対応できたのかなと思います」と、その後はザヘディを完封。空中戦では競り勝ち、ファウルを貰う場面も見られた。

 福岡に退場者が出た前半34分以降は神戸がボールを握り押し込む展開に。0-0で折り返した後半に2得点を奪い、終了間際に1点を返されたが逃げ切った。

 試合前日の練習でスタメンを伝えられたといい、FW武藤嘉紀は「試合前日から緊張していたし顔も真っ青だった」と笑っていたように、「(メンバー発表の)ボードを見た瞬間からすごく緊張していましたし、チームが連敗してたので、自分がどう結果を出せるかはすごく考えてたので、今はホッとしてますね」と、山田は安堵の表情を取材エリアで見せた。

 山田は自分の出来を「10点満点でまだ7点とかですかね」と評価。「守備のところでまだ迷っていますし、攻撃のところでも、もっと積極的に縦パスを入れられるところはあった。セットプレーでももっと触れると思うので、そういった課題がまだあるかなと思っています」と反省した。192センチの長身を生かした高さで、後半にはコーナーキックに頭で合わせたが上手くミートできなかった。

 それでも、後半20分の守りの場面では、相手のチャンスになる瞬間にスライドをしてボールを奪取。ピンチの芽をしっかりと摘んだ。「相手にレッドカードが出てからは、自分的には落ち着けました。相手がほぼセンターバックにプレスに来れていなかったので。『1本カウンターがある』ってずっと(前川)黛也君が言ってくれていたので、そこを潰せていましたし、ワンサイドゲームができたのかなと思います」と、自身へ一定の評価もしていた。

 その前川は「やっぱり緊張すると思うんで、デビュー戦って。気持ちよくプレーできるように、『何回ミスしてもいいから、しっかり自分のしたいプレーだったり、集中してやれば大丈夫』っていう声はかけた」と試合前のやり取りを明かし、「練習からずっと良かったんで。自分のデビュー戦に比べたら、すごく落ち着いていた。どんどんいい選手がこうやって生まれてきてるのは嬉しいですし、もっともっと試合に絡んで、大きく成長してほしいなと思います」と、さらなる活躍を期待した。

 また、CBとしてコンビを組んだDFマテウス・トゥーレルも「沖縄キャンプからすごくいいプレーをしていました。一緒にやる時はいつもいいコンビネーションでプレーできていたので、今日は助け合いながら、コミュニケーションも取りながら、すごく良くできたと思います。自分からだけではなく、彼からも指示があれば言い合っていました。本当に凄くポテンシャルのある選手だと思うので、とにかく自分の思った通りに思いっきり、練習でやっていた通りにやればおのずといいプレー、いい試合ができる。そう励まし合いながらお互いにやってきました。素晴らしいプレーをして、チームに貢献してくれたと思います」と絶賛していた。

 神戸の下部組織育ちの山田。昨季トップチームに昇格し、チームがパートナーシップを結んでいる米メジャーリーグ・サッカー(MLS)シアトル・サウンダーズのリザーブチームであるタコマ・ディファイアンスに期限付き移籍をすると、リーグ戦25試合3得点を記録し、今季チームに復帰した。

「ずっとアカデミーから、このスタジアムでファンの方々に勝利を届けるのが目標だったので、素直にすごく嬉しいです。デビューはできましたけど、今後より長く活躍するために、『この1試合があって良かった』と思えるように、これからの日々の練習が大事かなと思ってます」

 1年の武者修行を経て着実に力を付けている19歳生え抜きDF。CBには山川、トゥーレルと実力者がいるなか割って入って行けるのか、ミヒャエル・スキッベ監督はSBでも評価しているが、どこで起用され、どのように成長していくのか、さらなる飛躍に注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)



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