20歳日本人の移籍後初弾「簡単そうに見えて難しい」 代表OB絶賛…北中米行きは「可能性ある」

【専門家の目|太田宏介】ヴォルフスブルクFW塩貝健人が移籍後初ゴール

ヴォルフスブルクの塩貝健人【写真:菅原敬太】
ヴォルフスブルクの塩貝健人【写真:菅原敬太】

 ドイツ・ブンデスリーガ、ヴォルフスブルクのFW塩貝健人が現地時間2月21日、リーグ第23節のアウクスブルク戦で移籍後初ゴールをマークした。元日本代表DF太田宏介氏がゴールシーンに言及している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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「まずはブンデス初ゴールが生まれて良かったなというところと、この試合も途中出場からでしたけど、今チームが苦しい状況のなかで、オランダにいたときと同様に、短い時間でも結果残せる選手だなと思いました」

 塩貝は2024年8月にNECナイメヘンへ移籍が決定して欧州へ。今季は大半が途中出場のなかでリーグ戦12試合7得点を挙げる活躍を披露。オランダでの1年半の経験を経て、先月20日にヴォルフスブルクへ完全移籍。破竹の勢いでステップアップを遂げている。

 移籍直後は途中出場から存在感を発揮。そして直近2試合ではスタメン出場もゴールを奪えなかった。それでもこの試合で後半20分から途中出場した塩貝は同26分、味方がカウンターを仕掛けると、自陣にいた塩貝は一気にスプリントを開始。右サイドを突破したモハメド・アムーラからの折り返しは、やや後方に流れたが、体を残しながら右足を合わせてゴールへ押し込んだ。

「ゴール前に侵入するスプリントのところももちろんなのですが、途中で走るコースを変えているんですよ。一回ニアに行く感じでしたけど、並走していた相手DFがカバーリングに入ったところで、走る角度を左の方に変えて走っている。ああいったところが、点の取れる選手の動き直し、嗅覚が備わっているんだなと思いました」

 ただのスプリントではなく相手を見ながら走っていたと解説する太田氏。さらにシュート場面について「折り返しの横パスがちょっとイメージしていたよりも後ろだったと思うんですけ、よくあそこで足残してかつ、うまく流し込めたなと。あれ結構簡単そうに見えて難しいプレーだと思うので。しかもあれを決める決めないで、今後が全然違ったと思います。結果的にそこから逆転されてしまいましたけど、あの存在感は欧州で見せつけたと思いますね」と、称賛している。

 塩貝はアンダー代表こそ経験しているが、A代表はまだ。W杯本大会まで残り数か月となっているなか、太田氏は塩貝の代表滑り込みの可能性は全然あると語る。

「シンプルに速いですし、特に日本人でああいったスプリントでFWとして勝負する選手ってあまり多くはないじゃないですか。上田綺世選手もどちらかというとゴールエリアの中で勝負するタイプだし。ヨーロッパのトップ選手の中でも、このスプリントのところで勝てる数少ない貴重な選手だと思うので。強引に個人の力でこじ開ける、仕掛けるタイプは少ないと思うし、可能性は間違いなくありますよね。あと、短い時間の中高確率で得点を決めれる能力は、あまり今の日本代表FWの中では、そういう交代のカードでハマる選手がいないと思う。だから楽しみですね」

 A代表は3月にスコットランド、イングランド代表との試合を控えるが、塩貝が初招集となるのか。リーグ戦で結果を残し続ければ、その先の本大会メンバー招集も見えてくるはずだ。

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太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

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