ミシャ式に苦悩の名古屋「ボール受けるのを怖がっている」 選手も心境吐露「もどかしさ感じた」

取材に応じたミハイロ・ペトロヴィッチ監督【写真:轡田哲朗】
取材に応じたミハイロ・ペトロヴィッチ監督【写真:轡田哲朗】

名古屋がキャンプ最終日にRB大宮とトレーニングマッチを実施

 名古屋グランパスは沖縄県トレーニングキャンプの最終日となった1月24日にRB大宮アルディージャとのトレーニングマッチを実施した。45分×3本のトータルを2-3で終え、ミハイロ・ペトロヴィッチ新監督は「まだボールを受けるのを怖がっているような印象を持った瞬間もある」と、攻撃的なスタイルへのマインドセットはスタート地点にあるとの印象を話した。

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 ミシャの愛称で知られるペトロヴィッチ監督は、2006年のシーズン中にサンフレッチェ広島の監督として来日。その後、浦和レッズ、北海道コンサドーレ札幌と歴任して攻撃的なポゼッションサッカーを披露してきた。24年終了時に札幌の監督を退任していたが、1年の充電期間を経て今季から名古屋の指揮を執る。

 代名詞とも言える前線に5枚が大きく張り出すポジショニングと、ボランチを最終ラインに出入りさせる可変型システムは変わらずにプレーが進んだ。それに加え、マンツーマン型の守備は札幌時代から継続され、1本目の途中には敵陣でのボール奪取からゴールまでつなげた。一方で2本目には最終ラインでのボールロストによる失点があるなど、”ミシャサッカー”の立ち上げ期に各クラブで見られた要素も見られた。

 ペトロヴィッチ監督は試合後にキャンプを総合的に振り返り「各フェーズの中ではいいプレーを見られました。まだまだやっぱり同じようにみんなが描いていないというか、そういう瞬間もあったと感じます。ただ、3本やってプレーしながら、まだボールを受けるの怖がってるような印象を持った瞬間もありますし、そういったところはまだまだこれからやっていかなきゃいけないなと思います」と、始動から数週間の現段階を話した。

 DF佐藤瑶大は、まだまだ前線に有効な縦パスが入る場面が少ない現状について、指揮官の言葉を受け「(ボールを受けるのを)まだ怖がっているんじゃないですか。ただ、(受けた後の)プランがなく受けに来るから怖いとか、サポートがいないから受けてもどうしようもないから蹴ってくれっていう意図を持って動かないのもあると思うけど、練習なので受けてミスをしてもいいじゃないかとも思う」と、そういったマインドの部分について印象を話した。

 また、フリーキックから強烈なシュートを放ちFW永井謙佑のゴールを導いたMF山中亮輔は、高い位置でワイドに張って待つ役割があることから「ビルドアップの部分で関わることが、ほぼほぼなくなるので、今日で言えば前に運ぶのを苦労していた中で、自分が降りないことで相手も連れていかないっていう思いでいましたけど、助けに行けないもどかしさも感じました」と話す。そのうえで「ある程度、信じて(パスを)待たないといけないポジションでもあるので、その辺の難しさもまだあるかなって感じですね」と、プレーしての印象を話していた。

 ペトロヴィッチ監督は過去の所属チームでもミスを恐れるメンタリティーから、前向きにサッカーへ取り組む姿勢への変化を最初に求めてきた。その部分について「特に1本目、非常にチーム全体が前向きに魅力的なサッカーを展開しようと頑張っていたなと感じます。サイドチェンジや、我々が提示してるものに積極的にトライしてくれましたし、もちろんラストパスがズレるようなところのミスはありましたけど、全体としてそういう思います。17日間の間で、そういう前向きに行こうっていうものは選手たちが示してくれてるのかなと感じます」と話した。

 名古屋のミシャ改革がピッチ上で機能するにはもう少し時間が掛かりそうな印象も与えた大宮戦だったが、約2週間後に開幕するJ1百年構想リーグまでにどこまで仕上がってくるか注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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