芸術的アシストが「もの凄く上手い」 代表OBも感嘆…元名手を彷彿のプレーは「あれがすごいなと」

【専門家の目|太田宏介】ブレーメンのDF菅原由勢が同点弾をアシスト
ドイツ1部ブレーメンのDF菅原由勢は現地時間1月16日に行われたブンデスリーガ第18節フランクフルト戦(3-3)に右ウイングバックとして先発フル出場し、最前線への鮮やかなスルーパスでゴールをアシスト。元日本代表DF太田宏介氏が絶賛している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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まるで針の穴を通す精密なパスだった。0-1とリードを許した前半29分、菅原の精密なパスがフランクフルトの最終ラインに風穴を開けた。右サイドを駆け上がった菅原はハーフウェイライン付近から前線へ斜めのスルーパスを供給。DF2人の間を抜けたパスに抜け出したFWユスティン・エンジンマーがフィニッシュを決め、ブレーメンが同点に追いついた。菅原は第10節ヴォルフスブルク戦(2-1)以来7試合ぶりのアシストを記録した。
「アシスト場面だけじゃなくてクロスにしても、SBとかWB系やってる時のライン際を巻くようなインサイドのインパクトの捉え方がもの凄く上手いなと昔から思ってて。クロスだけじゃなくて間に入れる楔のパスだったり、前向きに持った時の絶妙なボールの強弱、距離感のインパクトの巧さは、ものすごい昔から上手いなと」と、スルーパスの質を称賛した。
さらにパスを出す前には、相手に寄せられながらも味方に当て、パス&ゴーで再度ボールを受けてプレスを回避していた。「パスの一個前のプレーで、最終ラインで低い位置で持った時に、サイドハーフやトップに当ててから、もう一回潜り込んでワンツーでもらう。追い込まれたな、はめられたなと思うシーンでも、慌てることなく味方の選手を上手く使いながらワンツーで剥がして、入れ替わっていく。あれがすごいなと思って。内田篤人さんの若い頃とかもそうなんですけど、基本的にプレーの選択肢として後ろ向きでも、自分で剥がすとかではなく、味方といい距離感を作りながら前進していくあの推進力は、他の代表選手にはない。前の空間を使う巧さは抜けているなと思ってる」と、代表の右サイドを長らく務めていた内田氏を彷彿とさせると口にする。
菅原は今夏、英2部に降格したサウサンプトンからブレーメンへと期限付き移籍を果たし、ブンデス初挑戦。加入直後から右SBとしてスタメンに抜擢され、ここまでリーグ戦では16試合連続で起用されている。
「本当に移籍して良かったですよね」と太田氏。「サウサンプトンの時も、チームがあまり良くなかったから。守備よりも攻撃で良さが生きるタイプの選手だと思うので、もっともっとブレーメンが、前向きなプレー、攻撃的なチームになっていったらベストだし、今のパフォーマンスも素晴らしいんじゃないかなって思いますね」と、さらなる活躍に期待を寄せている。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。




















