J1昇格の水戸が異例人事 森直樹監督が退任&FD就任…新監督は樹森氏「すべての想いを背負い初のJ1の舞台に挑みます」

森直樹監督が退任し、樹森大介氏が新監督に就任【写真:徳原隆元】
森直樹監督が退任し、樹森大介氏が新監督に就任【写真:徳原隆元】

リリースで発表

 J2の水戸ホーリーホックは12月8日、森直樹監督の退任およびフットボールダイレクター就任を発表した。また、今季アルビレックス新潟の監督、J3栃木SCのトップチームコーチを務めていた樹森大介氏が新監督に就任する。

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 J2最長在籍チームの水戸はこれまで、自動昇格はおろかJ1昇格プレーオフにも進出した経験がなかった。一方で、J3への降格もしていないことから“J2の番人”とも呼ばれている。ところがクラブ在籍23年目の森監督の2年目となった今季、クラブ新記録の15試合負けなし、8連勝を記録するなど快進撃を続けた。

 そして最終節で大分トリニータに勝利し、1位のV・ファーレン長崎がドローで終わったため逆転でのJ2優勝とJ1昇格を決めた。そんななかで8日、優勝に導いた森監督の退任と、フットボールダイレクター就任を発表。また、新監督に今季途中まで新潟を率いており、解任後にJ3栃木SCのコーチを務めていた樹森氏が就任すると併せて発表した。

■森直樹監督のコメント
「今シーズン、どんな時も熱く、力強く、共に戦い続けてくださったファン・サポーターの皆さま、そして水戸ホーリーホックを支えてくださっているすべての皆さまに、心から感謝申し上げます。31年間、苦しい時期の方が多かった中でもクラブを存続させ、前へと進み続けてくれたクラブOBをはじめとする先人の皆さまがいてくださったからこそ、J2優勝・J1昇格を掴み取れたと感じています。この1年、選手たちは成長を恐れず、規律と覚悟を持って戦う集団として、「やりきる・走りきる・勝ちきる」の言葉どおり最後まで戦い抜いてくれました。皆さまとともに積み上げてきた時間は、私にとって大切な誇りであり、かけがえのない財産です。本当にありがとうございました。

 そして今、クラブは大きな転換期を迎えています。西村GMより後任を任せたいという話を受け、これまで築き上げてきた『育成』をはじめとする多くの価値を守り、さらに前へと進めていく責任を担うのは自分しかいないと強く感じました。未来を切り拓き、クラブが次のステージへ進むための決断です。これまでとは立場が変わりますが、クラブをより強く、戦う集団へと進化させていくという思いに、一切の揺らぎはありません。水戸ホーリーホックが掲げる未来を、必ず実現させます。引き続き、皆さまのお力をお貸しいただければ幸いです。これからも共に、前へ進み続けましょう。よろしくお願いいたします」

■樹森大介氏のコメント
「水戸ホーリーホックファミリーの皆さまへ この度、監督に就任することになりました樹森大介です。最高の形でJ1昇格を果たした森監督から受け取ったバトンを次へとつなぐために、『やりきる 走りきる 勝ちきる』を体現するチームをつくり、クラブが掲げるさらなる目標に向けて準備を進めてまいります。水戸を離れ、アルビレックス新潟、栃木SCでお世話になりました。どちらのクラブでも温かく迎え入れていただき、多くの学びを得ることができました。外へ出てチャレンジをしたことで、水戸ホーリーホックが持つクラブとしての力を、改めて強く実感する機会にもなりました。だからこそ、大きな責任と覚悟を持って、クラブに関わるすべての想い、この街の想いを背負い、水戸ホーリーホック初のJ1の舞台に挑みます。水戸ホーリーホックファミリー全員でJ1を戦い抜きましょう!」

(FOOTBALL ZONE編集部)



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