1年目で初の“偉業”も「そんなにない」 選手で在籍も…26年越しで返した借り「一員になれた」

鹿島アントラーズの鬼木達監督【写真:徳原隆元】
鹿島アントラーズの鬼木達監督【写真:徳原隆元】

鬼木達監督は今季鹿島の監督に就任した

 鹿島アントラーズは12月6日、ホームで行われたJ1リーグ最終節の横浜F・マリノス戦に2-1で勝利し、通算9度目のリーグ優勝を果たした。長らくタイトルから遠ざかっていた鹿島だが、9年ぶりのリーグ優勝の立役者となったのは、鬼木達監督だった。

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 就任1年目ながら見事な結果を残した鬼木監督は「スタジアムの雰囲気が最初から勝たせてくれるような雰囲気だったことに感謝していますし、選手達が今までと打って変わって、本当に自信を持ってプレーしてくれたこと。それもこのメルカリスタジアムの雰囲気が、そうさせてくれたと思います」と感謝のコメントから試合後の記者会見を切り出した。

 ロッカールームでは、複数クラブを率いて優勝した史上初の監督になったことを他のスタッフから伝えられたという。「複数クラブで(タイトルを獲る)とか、そういうのに対しての想いはそんなにないです。ただ、自分はこの鹿島に選手として初めてプロとしてお世話になりましたが、選手としてなかなかこの鹿島アントラーズに貢献できませんでした。そういう意味では、やっとこのクラブの一員になれたというか。それくらいの思いがありますね」。市立船橋高卒業後、1993年から99年まで選手として在籍していたものの、通算27試合出場1得点に終わっていたクラブに借りがあると感じていたことを明かした。

 選手時代以来、26年ぶりに帰ってきた鹿島でタイトルをもたらした指揮官。川崎では初のタイトル獲得後、黄金時代を築いた。「そうなれるかどうかは分からないですけれど、目指そうとは思います。やっぱり今回勝ったからではなくて、やっぱり選手と1年間やってきて、伸びしろも感じましたし、サッカーに対する姿勢も、全員が真摯に自分たちの今の力を受け止めて成長しようという力があるので、すごく頼もしく思いました。そういう選手、スタッフ、そしてサポーターたちと今日みたいな喜び合いを多くしたいと思いましたし、そこを目指したいと思います」。クラブ20個目のタイトルをもたらした指揮官が、常勝軍団をさらに強化していく。

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