歴史的勝利で「他の誰よりも優れていた」 攻守に躍動でMOM級…英記者がブラジル戦先発11人採点

日本がブラジルに初勝利
日本代表は10月14日に行われた国際親善試合でブラジル代表と対戦し、3-2で歴史的な初勝利を飾った。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
◇ ◇ ◇
日本代表のブラジル戦スタメン採点(10点満点)
<GK>
■鈴木彩艶 7
GKとして目覚ましい成長。パルマの男は自信にあふれ、ブラジル相手にペナルティーエリアを支配し、ハイボールにもゆうゆうと対応した。2失点はどちらも彼に責任はほとんどない。
<DF>
■谷口彰悟 7.5
パラグアイ戦では出番がなかったが、スタメンに戻ってきた。ガブリエウ・マルティネッリのゴールの場面では、一歩低い位置にいてオフサイドをとることができなかった。
■渡辺剛 7
パラグアイ戦から先発の座を維持し、闘争心あふれるパフォーマンス。特に前半の45分はヴィニシウス・ジュニオールを抑えるのに重要な役割を果たしていた。堂安律との連携で右サイドの守備をタイトに固めていた。
■鈴木淳之介 7
渡辺と同様にパラグアイ戦から続いて先発出場し、かなり安定したパフォーマンスを見せた。先制点の場面ではブルーノ・ギマランイスのスルーパスに対して、パウロ・エンリケのオーバーラップをカバーできなかった。
<MF/FW>
■堂安律 8.5
運動量と試合への影響力は他の誰よりも優れていた。80分以上も右サイドを縦横無尽に走り続けた。カバーリングのタックル、スルーパスやクレバーなパス回し。得点以外はすべてが揃ったパフォーマンス。見事だった。
■鎌田大地 7.5
森保監督が彼を低い位置で起用することに一部では議論が巻き起こっているが、ブラジル戦ではその役割で再び輝きを放った。プレミアリーグに移籍してからは力強さも増しており、非常に優れていた。
■佐野海舟 7
パラグアイ戦で印象的な活躍を見せた佐野海舟は、スタメンの座を維持した。ブラジル戦では期待外れだったものの、精力的なプレーでチームにおける自身の重要性が増していることを改めて示した。
■中村敬斗 7
序盤の15分はブラジルを苦しめるようなチャンスを何度も逃してしまい、「もしもそれらを決めていれば」というような展開だった。しかし、その粘り強いプレーが、同点弾を生んだ。
■久保建英 7
いつものように活発な動きを見せたが、最後までブラジルの守備を崩すには至らなかった。堂安との連携は良かったが、彼との交代で入った伊東純也のほうが効果的だった。
■南野拓実 7
ブラジル人DFからの“アシスト”から日本の反撃のきっかけをもたらした。苦しい前半45分の後で、チャンスを冷静に決めたメンタリティーは素晴らしかった。
■上田綺世 7.5
ファンはブラジルを破ったこのゴールを忘れることはないだろう。それほどのゴールだった。フェイエノールトの男は前半にゴール至近距離でのミスもあったなかで、決勝点を挙げて安堵しているだろう。他の選手であればパフォーマンスに影響が出ていたかもしれないなかで、辛抱強くプレーしたことは称賛に値する。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)

マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。





















