3戦未勝利も英記者が絶賛 最高評価の「エクセレント」な存在…日本代表の先発11人を採点

マイケル・チャーチ氏が先発メンバー11人を採点【写真:徳原隆元】
マイケル・チャーチ氏が先発メンバー11人を採点【写真:徳原隆元】

日本はパラグアイ相手に苦戦

 サッカー日本代表(FIFAランク19位)は10月10日、キリンチャレンジカップ2025でパラグアイ代表(同37位)と対戦し、2-2のドローで終わった。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。

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   ◇   ◇   ◇   

鈴木彩艶 6
 パラグアイのゴールに対してできることはほとんどなかった。1失点目はDF陣によって無防備にされ、クロスバーに当たった2点目もどうしようもなかった。渡辺の弱いバックパスでピンチを迎えた場面はうまく防いだ。

瀬古歩夢 6.5
 3バックの右で堅実なパフォーマンス。日本が攻撃を組み立てるなかで、いくつかピッチを横断するパスを通す能力を見せ、守備でも比較的機敏なプレーを見せていた。

渡辺剛 6.5
 粘り強い守備。パラグアイがポゼッションをしているなかで、中盤に出てボールを奪うことも躊躇わなかった。しかし、ヘディングで決められた2失点目は、もっとうまく対応できたかもしれない。

鈴木淳之介 6
 日本代表として2度目の出場だったが、3バックの左でまずまずの働き。90分フル出場で自信を得ただろう。

伊東純也 7
 前線のクリエイティブなポジションではなく、右のウイングバックとして、チームにいつも通りのエネルギーをもたらした。序盤から彼のクロスがパラグアイの守備を崩していて、終盤の上田綺世のゴールも導いた。

佐野海舟 8
 ピッチ上で最高の選手だった。躍動感のあるプレーであらゆる場面に顔を出し、成長を印象付けた。エネルギッシュで、的確に試合の流れを読み、チームを前進させた。エクセレント。

田中碧 6.5
 佐野とともにセントラルMFでプレーしたが、佐野よりは目立たず、本来の影響力はなかった。より積極的にプレーする必要があった。

中村敬斗 7
 ボールを持った際に左サイドでいいプレーを見せていただけでなく、前線からのプレッシャーでも貢献。それが1点目にもつながった。しかし、パラグアイの2点目を防ぐために、守備ではもう少しうまく対応できたはずだった。

堂安律 6.5
 右のシャドーとして先発し、伊東純也との良い連携でパラグアイの守備に脅威を与えていた。前半はいくつか決定的なパスを供給していたが、彼の影響力は試合が進むにつれて薄れていった。

南野拓実 6
 日本代表では、あまり目立たなくても突如としてゴールを決めることがある。しかし、この試合ではそうはならなかった。ゴールネットを揺らしたが、明らかなオフサイドで認められなかった。モナコの男は静かな夜を過ごした。

小川航基 7.5
 ゴールは少しラッキーだったが、彼のパフォーマンスは力強いものだった。センターフォワードとしてのプレーは堅実で、チームメートを生かす能力も素晴らしかった。それは9番として重要な役割だ。同点ゴールは運に恵まれたものだったが、宝くじは買わなければ当たらない。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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