日本代表で疑問の采配「なぜスカッドに?」 英記者が先発採点も軒並み低評価「ノーインパクト」

アメリカに0-2で敗れ軒並み低評価
アメリカ遠征を行った日本代表は現地時間9月9日にアメリカ代表と国際親善試合で対戦し、0-2で敗れた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。
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日本代表のアメリカ戦出場メンバー採点(10点満点)
<GK>
■大迫敬介 5.5
アメリカの得点に対してできることはほとんどなく、さらなる失点を防ぐセーブをいくつか見せた。配給力は物足りず、鈴木彩艶からナンバーワンの座を奪うには至らないだろう。
<DF>
■関根大輝 5
メキシコ戦では板倉滉に代わって途中出場し、この試合では先発で3バックの右を務めた。純粋なセンターバックではないことを露呈する結果に。
■荒木隼人 5.5
3バックの中央で先発し、18分にはフォラリン・バログンのシュートに対してギリギリのところで素晴らしいブロックを披露した。
■長友佑都 4.5
3バックの左という不慣れなポジションでプレーし、ほぼノーインパクトのままハーフタイムで交代。ウイングバックでプレーできないのであれば、なぜ彼をスカッドに入れるのだろうか?
<MF/FW>
■望月ヘンリー海輝 5
E-1選手権で好印象を残し、よりレベルの高いこの機会にチャンスを与えられたが、ポジティブとネガティブの両面が見えた。高いアスリート能力を生かして右サイドでアップダウンを繰り返していたが、守備には改善が必要だ。
■藤田譲瑠チマ 4.5
遠藤航の後継者となるセントラルMFと見られてきたが、キャプテンのようなダイナミズムや試合をコントロールする能力は足りていない。これからの成長に期待したい。
■佐野海舟 5
藤田とコンビを組んだが、日本の中盤を掌握するクオリティーにはまだ至っていない。田中碧、遠藤航、守田英正が起用可能な状況で、彼が有力なオプションとなる可能性を示すプレーはあまりなかった。
■前田大然 5
彼のウイングバック器用は、ここ最近の森保一監督の疑問が残る采配の一つ。ゴールから遠い場所では彼のエネルギーや力強さは生きない。鈴木唯人との連係は良かったが、もっと前線でプレーする必要がある。
■伊東純也 5
スタート直後は堅実なパフォーマンスを見せていたが、試合が進むにつれて影響力は限定的になっていった。望月が攻め上がってきた時にはいい連係を見せていた。ウイングバックとしては望月や堂安律よりもベターな選択肢かもしれない。
■鈴木唯人 5
左サイドで創造性を発揮する役割を与えられた。前田大然との連係やパス交換はよかったが、インパクトは残せず。前半、伊東純也への素晴らしいパスでチャンスを作ったが、相手のGKに惜しくも防がれた。
■小川航基 5
ロングシュートでクロスバーを揺らす大胆なプレーはあったが、それ以外は鳴りを潜め、貢献は少なかった。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)

マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。



















