FC東京が“超近代的”な新練習場建設へ 調布市と協働で計画…ビッグプロジェクトが始動

クラブと調布市が味の素スタジアムで会見
J1・FC東京と調布市は8月10日付で、「包括連携に関する協定」を締結したと発表した。この協定は、地域におけるスポーツ振興や青少年の健全育成、健康、福祉、防災、地域活性化などの分野において相互に連携、協力し、地域社会の持続的な発展と賑わいの創出を図ることを目的としている。
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またこの協定には、調布基地跡地留保地(調布市西町、味の素スタジアムの南東に近接する国有地)を活用した、FC東京の新たな練習場拠点整備に関する項目も含まれている。2028年第1四半期(6月)の供用開始を目指し、今後協働して計画を具体化していく。
同跡地は約6ヘクタールの土地で、調布市は2008年3月に同地の利用計画を策定。「防災・スポーツレクリエーション機能を有する公園」としての活用を目指すとしていたが、これまで実現には至っていなかった。その中で、FC東京から調布市と連携して留保地を活用した施設整備を行うことについて打診があり、双方で意見交換等を実施。今年6月にFC東京から具体的な取組の提案が示された。
公開されたイメージ図によると、近代的なクラブハウスに、天然芝グラウンドが2面、人工芝グラウンド1面を備えている。クラブハウスは千葉・幕張のJFA夢フィールドなどを参考に、最新鋭のトレーニングジムに、リカバリー用プールの設置も検討されており、Jリーグ随一の施設を目指している。他にもテニスコートや広場、防災備蓄スペースなども整備されるビッグプロジェクトとなる。
東京・小平市にある現在の練習拠点の機能ををそのまま移す予定。また調布市内にあるビジネス拠点の統合や東京・深川を拠点としているスクール事業の一部も移すことを検討。ビジネスとフットボールの統合を図っていく意向だ。
ただし、現状は財務省が管理する国有地(留保地)で、用地取得に関する調布市と財務省の協議等がまだ未了。国有地の取得は現時点では仮定となっており、実現までにはまだ多くの過程が必要となる。
味の素スタジアムで行われた会見に出席した長友貴樹・調布市長は「私どもにとって非常に有益な土地の利用ということに関して、FC東京にも、調布市にもメリットがある形で共同事業を行うことができる。まだ決定ではありませんが、可能性が出てきているということを非常にうれしく思います。互いが力を寄せ合って、双方にメリットのあるような事業を最終的に成就するまで努力を続けていきたいと思っております」と同プロジェクトに期待を寄せた。
同席したFC東京の川岸滋也社長は「連携協定は調布市とFC東京の関係を改めて確認するもの。その中で今回のトピックが留保地の跡地利用です。改めて条件を結んで、この計画を進めていこうという意思表示と理解しています。私たちはクラブのみたいを形にする大きな転換点に立っていると考えております。また同時に、街とスポーツが交差する理想的な拠点になるなる可能性があると思っております」と話した。



















