浦和に加入したエスタ「NARUTOや呪術廻戦、ハイキュー!!や進撃の巨人も好き」

　三菱重工浦和レッズレディースは、8月1日に新加入選手の記者会見などの新体制発表を実施した。新シーズンの目標にタイトル獲得が掲げられるなか、女子フランスリーグのASサンテティエンヌから加入のカメルーン女子代表DFエスタ・マイ・キスは好きなアニメ作品の名前を挙げるなど「日本文化にも興味を持っていた」と話した。

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　浦和は今オフにDF石川璃音、DF遠藤優、MF栗島朱里、MF塩越柚歩、MF猶本光、MF竹内愛未と、クラブ生え抜きや長年の主力、なでしこジャパンで活躍していた選手が退団した。その一方でジェフユナイテッド千葉からMF加藤千佳、ノジマステラ神奈川相模原からMF榊原琴乃が移籍加入し、GK熊澤果歩とFW髙橋佑奈がユースチームから昇格したほか、外国籍選手としてエスタが加入した。

　カナダ出身でルーツのあるカメルーン代表でプレーするエスタは、加入発表からわずか1か月ながら冒頭に「こんにちは、はじめまして。私はエスタです。カナダから来た、よろしくお願いします」と、流暢な日本語での挨拶も披露。その後は通訳を介し、浦和入りを決めた理由を「もともと日本サッカーに良い印象があって、狭いスペースでもボールを動かせるところに好感があったし、そこに適応するのが成長のステップになると思った。日本文化にも興味を持っていたし、そういった背景もあって、このオファーを喜んで受けることにした」と話した。

　なかでも日本のアニメが好きだというエスタは「日本文化の中でも、食べ物でシーフードは少し苦手だけど、様々なものをチャレンジしてみたい。自然も含め訪れてみたいところもたくさんある。個人的にはアニメも好きで、NARUTOや呪術廻戦、ハイキュー!!や進撃の巨人も好きです」と作品名も挙げながら話した。

　工藤輝央スポーツ・ダイレクターは「選手の入れ替わりは毎年ある。退団が1シーズン前から決まっていた選手もいて、準備ができたのも良かったと思う」とコメント。石川の退団が1年前の時点から想定されていたものだったとして、獲得したエスタについて「（日本への興味など）そういうパーソナリティがないと短期間で成功するのは難しい。彼女の身内が韓国に留学していて、そういう興味もあったみたいだし、来日したときはNARUTOのTシャツを着ていた」と、話した。

　7月にはアメリカ遠征で3試合を行った浦和は、8月10日にサンフレッチェ広島レジーナと対戦するWEリーグ開幕戦に備えるが、工藤SDは「まだウインドーは開いているので、人が増える可能性もある。今、動いていてもうすぐ発表できるような選手もいる」と、開幕直前での補強も示唆した。昨季はリーグ3連覇を逃し、最終節にはシーズン終盤の監督交代への疑問符をファン・サポーターから突きつけられた中で仕切り直すシーズンになるが、WEリーグ創設後は初めてとなる外国人選手の獲得など変化を見せる浦和がどのような滑り出しを見せるか注目される。