社会へ発信の特別ユニ「Jでも取り入れて」 ”問題提起”の”1着が話題「センス素晴らしい」

フランクフルトの“欠けた文字”ユニフォーム、訴えた社会的メッセージ
ドイツの名門フランクフルトが、6月14日の「世界献血者デー」に合わせて公開した1枚のユニフォームが話題を呼んでいる。ユニフォームの一部の文字があえて欠けたデザインになっており、サッカーユニフォーム研究家の「ともさん」は、社会課題へのアプローチとしての意義やデザイン手法に注目し、その印象を語った。
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6月14日は、WHO(世界保健機関)が定めた「世界献血者デー」。血液の安定供給に不可欠な献血の重要性を訴え、献血者への感謝を表す日だ。フランクフルトは公式X(旧ツイッター)で、「それは足りない時だけ目立つもの」という一文とともに、献血の重要性を訴えるユニフォーム写真を投稿。血液型のA、B、O、AB型が足りないことを表現するために、「A」「B」「O」の文字を欠いたデザインになっている。献血不足を可視化する意図があり、新たな意匠を“加える”のではなく“省く”ことで訴える発想が際立つ。
ともさんは「シーズンオフの最中でありながら、ユニフォームを使った社会貢献的施策」と高く評価。また、「新しいユニフォームを出すわけでもなく、既存のリソースを使いながら、ネームを“欠く”ことによって“通常あるべきものがない”という発信ができるセンスが素晴らしい」と、演出意図の巧みさに感心を示した。

フランクフルトは、ユニフォームを通じて視覚的かつ印象的に社会的メッセージを発信している。ともさんは「海外のクラブは、こうした社会貢献の取り組みの際にユニフォームを使うことが多い。それだけサッカーが生活の一部であり、馴染みのある存在であるという裏返し」と語り、「ユニフォームを使った問題提起、Jリーグでもぜひ取り入れてほしい」と期待を込めた。単なるスポーツウェアを超えた社会的表現として、ユニフォームの可能性を示す好例と言えそうだ。












