台湾主将は元なでしこL選手 祖母ルーツへ帰化の決断…母国・日本との対戦「夢だった」

台湾女子代表MF松永早姫は今年、父のルーツである台湾国籍を取得
台湾女子代表MF松永早姫が7月8日、韓国で行われたEAFF E-1選手権の公式会見に出席し、なでしこジャパン(日本女子代表)との対戦に思いを馳せた。日本で生まれ育った松永は昨年、なでしこリーグ1部の愛媛FCレディースから台湾1部新北航源FCへ移籍。今年、台湾国籍を取得した。祖母、父のルーツである台湾の“帰化選手”として活躍し、なでしこジャパンと9日に対戦する。松永は「夢でもあったので光栄」と話した。
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
日本、台湾、中国、韓国の主将が一堂に会した合同記者会見。なでしこジャパン主将DF高橋はなの隣に座った松永は見事に言語を操っていた。前を向いて「非常にいい経験になる。単なる挑戦ではなく、精神的な意味でも成長につながると思っている」と言及。そして、日本語でもなでしことの対戦について思いを明かした。
「私自身、日本でずっと育ってきて、日本のサッカー文化というものを肌で感じて、今まで生きてきました。祖母のルーツが台湾にある中で、今回この決断をしました。横にいる高橋はな選手だったり、なでしこジャパンの選手たちは、私の夢でもあったので、ここで戦えることは本当に光栄です」
千葉県出身、1995年生まれの29歳。スフィーダ世田谷FCから愛媛FCレディースに渡り、2023年まで在籍した。2017年には台湾で行われたユニバーシアード代表にも選出され、ブラジルとの決勝の舞台にも立った。0-1で敗戦したが、自身は大きな経験もある。
昨年、台湾へ移籍すると、今年からは国籍を取得し、台湾代表としてプレー。日本でも夢見た舞台。だが、もう夢ではなく、なでしこは越えるべき存在だ。
「もうこれは憧れではなく、ともに戦う仲間として、現実として起こっているので、来年のワールドカップに台湾が出場できるように、私は今まで日本で学んだ経験や知識を台湾に還元したいなというふうに思っています」
台湾は現在、FIFAランク42位。女子W杯には1991年に出場しベスト8入を果たしたが、8大会連続で予選敗退中だ。9日に対戦するFIFAランク7位のなでしこジャパンとの対戦は目標へ試金石になる。台湾女子サッカー界を牽引する松永のプレーにも注目だ。



















