スペインに挑む日本「一番はビビらず」 20歳が悔やんだブラジル戦の「シュートゼロ」

なでしこジャパンはスペイン女子代表と対戦する
なでしこジャパン(日本女子代表)MF谷川萌々子は6月26日、2023年のFIFA女子ワールドカップ覇者であるスペイン女子代表戦に向けて攻守に存在感を放つことを誓った。
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FIFAランキング7位のなでしこジャパンとしては、パリ五輪のリベンジマッチとなる。現地時間27日に親善試合で対戦するスペインは、2023年のW杯では4-0の快勝を収めたものの、昨年のパリ五輪では1-2で敗戦。これまで通算1勝1分4敗と、なかなか結果が出せていない相手との対戦となる。
直近のスペイン戦2試合に出場していない20歳の谷川は、「本当にレベルの高い選手が全ポジションにいるなという印象」と相手を警戒。世界王者であり、FIFAランキング2位のスペインを相手に対し、自分たちのやるべきことにフォーカスしていることを明かした。
「一番はビビらず、自分たちからボールを保持して、自分たちのペースに持っていくことが大事になってくるかなと。守備の部分ではしっかり前から行く時は行くというのを取り入れて、自分たちから守備で仕掛けるという部分も入れていくと得点につながるのかなと思います」
谷川は5月31日のブラジル戦に出場したが、「攻撃の部分では前線の選手としてシュートゼロだった」とトップ下の位置で存在感を示すことができず。守備面でボールを失う場面が散見するなど、悔しいパフォーマンスになった。
だからこそ、今回のスペイン戦ではより強い思いを持って挑む覚悟だ。
「前回の試合は、シュートに行くまでのポジショニングだったりボールの受け方だったりが良くなかった。全体的にボールを奪われる回数も多かったので、ほかの選手とのつながりだったり、身体の向きだったりは、もっと細かく修正していく必要があるなと思っています。守備の部分ではもっとうしろの選手を助けられるように、守備の強度を上げていく必要があるなと思います」
ニルス・ニールセン監督が就任して以降、最初のシービリーブスカップこそ3連勝で優勝を果たしたが、そこからの3試合では勝利を手にすることができていない。
「自分たちの足りない部分は明確に分かってきている。試合を重ねていくことで良くなっていく必要がある」と前を向く谷川は、強敵スペインを相手にどんなパフォーマンスを見せるのか。注目の一戦となる。
(林 遼平 / Ryohei Hayashi)

林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。